shin-1さんの日記

○松山市二つの集会

 昨日と今日、松山市の二つの集会に招かれ参加しました。一つは公民館役職員研修会、もう一つは幼稚園での研修会でした。

(公民館役職員研修会)

 昨日の公民館役職員研修会は主に公民館運営審議会委員さんが対象で、会場となった松山市青少年センターの三階ホールには沢山の方が参加していました。私にとって一番お箱の話だけに熱を帯びて話をしました。私の話は主に三つの視点から公民館について述べました。まず今の社会情勢を分析しながら、私の目から見た公民館の弱点を「公民館ないないづくしの10か条」として話しました。それはとりもなおさず裏を返せばいい公民館を作るための処方箋のようなものです。続いて「公民館の活性化ステップアップ7段階」についてまちづくりの視点から話をしました。最後は公民館職員の心構え10のポイントについて話し締めくくりました。私の公民館に勤めた時代と今の時代はかなり公民館の置かれている時代感覚が違っているものの、やはり公民館は今も昔人の良し悪しだと協調しました。

 会の終了後若い公民館主事さんが控え室に見えられ、「どうしたらあんなに上手く喋られるようになるのですか」と質問されました。人の前で喋れるようになるには場を踏むこと、失敗を繰り返すこと、日頃勉強をすること、5分刻みの小話を沢山作り自分の心の引きだしに入れて小出ししながらつなぐことだと、話してあげましたが、さて実行するかどうか・・・・・・。

 今日は午前中三津浜幼稚園へ金銭教育の話をしに出かけました。愛媛県金融広報委員会の依頼によるもので、金融広報アドバイザーをしている私にとっても、金銭教育は十八番の十八番なのです。私は昭和51年からこの仕事を副業的にやっていますが、お陰様で随分生活設計などについて学び、自分自身の生き方に影響がありました。

(金銭教育講演会)

 三津浜幼稚園は昨年度と今年度、金銭教育指定園になっていて、私がその担当なので今回で3回目の訪問となりました。私の話は「家庭の変化」について10項目に渡ってお話しました。また最後は「親のあり方10のポイント」について話をしました。子どもに感動を与える話で、即興でハーモニカを吹きました。何人かのお母さんたちは「夕焼けこやけ」と「みかんの花咲く丘」のしんみりした音色に聞き入り、驚いた事に思わず涙ぐむ人さえいました。嬉しい反響でした。金銭教育はややもすると肩苦しく感じたりするものですが、この研究の中心になって推進している教頭先生のお陰で随分浸透しているように思えました。今日の講演会の参加や、講演を聞く態度を見ても凄い成長だと感心しました。公民館と同じように金銭教育も人の存在が大きいと実感し、ほのぼのとした気持ちで帰りました。

 同じ街であり名から全く違った性質の集会に相次いで参加して思うことは、地道なこのような研修会が市民の教育的価値を高めてゆくのだと思いました。世の中が随分と変わり、社会悪が渦巻いているようにも見えますが、見方を変えれば気候温暖で日本でも住みたい街の上位にランクされている松山ですから、みんなの力でいい町にして欲しいと願っています。松山は痩せても枯れても愛媛県の代表選手です。松山がよくなれば愛媛県のレベルも高まることでしょう。今日鳥取の旧友宮本さんから入ったメールだと鳥取県民の数がついに60万人を割ったそうです。松山市は51万人もの市民を抱えています。人口の多さが街の良し悪しではないのですが、凄い数だと思います。公民館も幼稚園も単なる市民ではなく住民の意識を持った人を育てる最前線であることの地震と誇りを持って欲しいと願っています。

  「俺十八番(おはこ) 自信に満ちて 話する 聞いた人々 眠りもせずに」

  「ちらほらと 懐かしき人 顔見せて 聞き入りメモを やはり恥かし」

  「あんな風 話がしたいと 思いつつ 修行重ねて あんな風なる」

  「ああしもた あれもこれもと 反省す 次は失敗 しないようにと」

  

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shin-1さんの日記

○色づき始めた庭のシノブ

 南に面した私の書斎は急峻な山が家の近くまで迫っているため、石垣を利用した細長い畑や庭が見えて四季を感じることができます。山茶花や松、もみじ、クロガネモチなどが植えられていますが、畑に植えられている樹木の殆どは、子どもたちが12歳の少年式を迎えた時に森林組合から記念品で貰ったものなのです。子どもたちは貰ったことすら忘れているようですが、親父が孫の成長を確かめるように大切に育ててくれています。

 そんな木に混じって高さ1メートルもある庭石にシノブという蔦のような植物が絡まっている場所があります。これも私がふるさと七名山のひとつ黒山から30年も前に採取してきたシノブを親父が絡ませて作った秀作なのです。今では石にしっかりと絡まって夏の強い日差しにも耐えて生きているのです。「耐え忍ぶ」という言葉がありますが、語源はこの植物から来ているのではと見まがう程に逞しく石にへばりついていて、この30年間、この過酷な条件の中にも関わらずたくましく生きている姿に深い感動を覚え、何度も励まされてきました。

 シノブには園芸種で年中葉っぱの落ちないトキワシノブというのがあり、鉢植えで持っていますが、庭のシノブは野生のもので石にへばりついた蔓から春になるとワラビのような芽が出て、それは綺麗なシダのような葉っぱが茂ります。青々とした姿は夏の暑さを和らげて涼を感じさせてくれたりもするのです。

 シノブは落葉植物です。紅葉が始まる秋になると色づき始め、11月には黄色く色づくのです。わが家のシノブも数日前から色づき始めました。あと10日もするとそれは見事に紅葉するのです。一昨日島根県へ行く途中、広島県の山奥の恐羅漢渓谷の入口を通りましたが、そこで見た松の木に絡まった蔦が真赤に紅葉した姿を感動の面持ちで見ましたが、車窓に広がる秋色の景色を身ながら、わが家のシノブを思い出したものです。


 「小さい秋見つけた」という歌があります。コーラスグループのボニージャックスかダークダックスが歌っているようですが、まさに石に絡まって四季を演出してくれるわが家の庭のシノブは「小さい秋見つけた」って感じなのです。昨日は間もなく始まる大相撲九州場所の番付も発表され、わが郷土の力士玉春日も2場所連続の勝ち越しで前頭9枚目まで順位を上げてきました。既に峠を越えた玉春日に多くは望みませんが、ひたむきに、ただひたむきに押し相撲に徹して生きている彼の姿にシノブを重ねました。九州場所とともに日本列島に北西の季節風が吹き始め、私たちの町の前に広がる瀬戸内海も次第に波の高い日が多くなってくるのです。

  「庭石に しっかり絡まり 生きている シノブあやかり 今日まで生きた」

  「幾葉か 色づき始めた シノブの葉 小さい秋を 見つけカメラに」

  「そこここに 探せば見える 秋の色 季節移りて 今朝は一枚」

  「盆栽の ようにも見える 庭の石 日本の四季を 表現するよに」

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