〇よく喋る孫娘
松山に住む次男の家のチャイムを鳴らし玄関に入ると、「花菜ちゃ~ん、おじいちゃんとおばあちゃんが来たよ~」と、若嫁がドアの向こうにいる孫娘に声をかけました。孫娘は「ちょっと待って~、今大事なテレビを観ていて、私も忙しいから~」との返事でした。まだ4歳なのに「私も忙しいから~」とはまあこましゃくれて・・・と思い部屋に入りました。
さあそれからが大変です。前もって訪問予約をしていたので、孫娘はおじいちゃん、おばあちゃんに料理を作ってもてなしたいと、クッキングのままごと道具を使って、お菓子を作ってたようで、レストランに行った時店員さんが使う言葉で、「お料理をどうぞお食べください」、「お味はいかがですか」とか、すっかりその気になっておままごと遊びに付き合わされる羽目となりました。
丁度昼食時間ころで、普通ならどこかのお店で会食をしたいと思っていましたが、新型コロナの感染拡大でそれもできず、途中のスーパーで握り寿司弁当を買い、若嫁の作ってくれたお味噌汁を添えて会食をすることにしました。その間会話の中心は孫娘で、孫娘は2時間余りず~と喋り続けていました。これまでは内孫2人、外孫2人全てが男の子だったので、初めて生まれた女の子のお喋りには戸惑うばかりでした。孫娘を思い出す度に顔がほころびます。
「普通なら 『来たよ』の声で 玄関に 迎え出るはず 取り込み中とは」
「まだ4歳 『テレビ観てるから 忙しい』
こましゃくれてる 参った参った」
「約2時間 喋り続ける 女孫 感心するやら 驚くやらで」
「喋る孫 成長証と 思いつつ いつの間にやら 笑い輪の中」