人間牧場

〇津波情報
 南太平洋の島トンガで、海底火山が爆発した情報が錯綜し、まだ正確な情報は伝わっていませんが、史上まれにみる大爆発噴火のようで、気象衛星ひまわりの映像がその一瞬をとらえていました。日本までは距離が遠いため爆発による津波の心配はなく、10㎝程度だと気象庁は発表していましたが、夜になって予想をはるかに上回る1mを越える津波が、予想より早く日本の各地に押し寄せ、気象庁は深夜急遽太平洋沿岸に津波警報を出し、注意を呼びかけました。

トンガ海底火山爆発と押し寄せた津波

 深夜のこともあって津波に慣れていない地域では、高台に避難する車の渋滞が起き、東日本大震災の再来になるかも知れないと気を揉みかたずを飲みましたが、幸い大きな被害もなくホッとしています。気象科学は過去のデーターの上に成り立っていて、今回の空振と呼ぶ気圧の変化が予想を超える結果を生んでいるとすれば、今後の予報も空振の研究がさらに進み、私たちの暮らしの安心安全への備えが一段と進むものと思われますが、はてさて自然災害はまた新たな自然災害への難問を私たち人間に投げかけたようです。

 昨年日本の南の海底火山が爆発して出来たと思われる軽石が、沖縄などの海岸に大量に漂着し、その軽石は黒潮海流に乗って伊豆半島や関東の海岸にまで流れ着き大騒動となりました。私たちの暮らしが双海町・伊予市・愛媛県・瀬戸内海・太平洋と海でつながって成り立っていることを実感した出来事でした。私ひとりくらいと思う安易な気持ちで暮らしてきた私たちの考えを、根底から考え直さなければならない軽石騒動を思う時、自然界には存在しないはずの人間の文明の作ったプラスチックゴミが、海岸を埋め尽くす姿をどうすればいいのか、たかが一人されど一人の問題と改めて反省しています。シーサイド公園で毎朝5時から3時間掃除に明け暮れた12年間の思い出が蘇りました。その渦中だった27年前の1月17日、掃除をしていて阪神淡路大震災の惨状を目の当たりにしました。

「トンガ国 海底火山 爆発し 気圧の変化 津波押し寄せ」
「空振と 始めて聞いた 減少で 早くて高い 津波日本に」

「高知では 漁船が沈み 奄美では 高台目指す 車渋滞」
「昨年は 大量軽石 漂着し 潮の流れの あるを実感」

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