〇やるやる・くれくれ
先日人間牧場で開いた10周年記念事業は、多くの人に集まってもらい盛大に実施することができました。それもこれも集まってもらった人は勿論のこと、準備から運営まで微細に取り計らってくれた塾頭・大番頭・小番頭・筆頭塾生のお蔭だと感謝しています。前日の準備や当日の準備、それに後片付けまで私もそれなりに関わりましたが、特に当日は朝早くから明くる日の朝まで、24時間という長丁場だったため、鉄人自認の私でもさすがに疲れて、未だにその心地良さと疲労の後遺症を引きずっています。
当日は話し足らなかった友人がお泊りして深夜から朝方まで話し込みましたが、酒を飲まない私は酒を呑んでボルテージの高くなった友人の話の、もっぱら聞き役に回りましたが、みんな一言ある人なので役に立つ金言を聞くことができました。昨日蜜蜂の師匠である井上登さんが、自分のメール書き込みで、岡崎直司さんの言った「やるやる・くれくれ」について質問をしていました。眠い目をこすりながらのうろ覚えなので私も「?」的ですが、岡崎さんのお母さんが話していた言葉のようでした。
田舎は色々なものを差し上げたり貰ったりしますが、この話は差し上げないと人はくれなという例えのようです。この言葉は私も同感で、差し上げる人ほど貰う回数は多いようで、「ギブアンドテイク」なのです。貰うことを予測して差し上げることはできませんが、相手のことを思いながら差し上げると、相手もそのことを気遣っていただくことが多いようです。これは何も物々交換だけではなく、私のように人の集まることに深く関わっていると実感することです。つまり出かけておかなければ人はやって来ないのです。
よく人が来ないと嘆く人の、嘆き節を耳にしますが、そういう人に限って出かけることが少ないようです。「やるやる・くれくれ」は「行く行く・来る来る」と同じで、行かないと人は来てくれないものと心得ることです。今年オープンした伊予市の片岡さんのブルーベリー園は多くの人を集めたようだと風の噂で聞きました。わが息子たち家族も2~3回お邪魔したようですが、片岡さんはシーズンオフにはあちらこちらに顔を出し、「行く行く」を実践しています。多分そのことが来シーズンの顧客を沢山呼び込む手立てなのです。小番頭の松本さんも暇さえあれば小まめに県内外を飛び回っていて、私もそのお零れにあやかっています。酒の席でしたが岡崎さんからいい教えを聞きました。
「やるやると くれくれ母の 教えだと 友人語る なるほど相槌」
「やるやるを 繰り返すれば くれくれが 転がり込んで 丸く収まる」
「やるやるは 行く行く同じ やがて来る 人はこうして 交流するもの」
「この教え 拳拳服膺 肝命じ ギブとテイクを 使いこなそう」