人間牧場

〇友遠方より来るありまた楽しからずや

 私は18歳で青年団に入団して以来これまで約50年間、様々な社会活動をしてきました。そのお蔭でしょうか、町内はもとより県内県外に多くの友だちを持っています。中には伊方町三崎井野浦に住む塩崎満雄さんのように、青年団活動時代から50年近くも付き合っている人もいるほどです。また県外においても大分県旧大山町の緒方英雄さんのように一年に一度も会わなくても、会えば思い出話に花を咲かせることができる旧知の人もいます。

ギノー味噌本社の玄関先にて緒方さん、田中社長を囲んで
ギノー味噌本社の玄関先にて緒方さん、田中社長を囲んで

 先日私の名刺CMのスポンサーである、ギノー味噌の田中正志社長さんから、「近々緒方英雄さんが、商談のためギノー味噌本社に来られるので、ご一緒しませんか」とお誘いの電話が入りました。その時はスケジュールも空ていて快諾したものの、その日の朝親類の叔母が転んで、腕首の骨にヒビが入るちょっとしたハプニングが発生し、約束の午前10時に間に合わなくなってしまいました。社長さんからメールをいただき慌てて車を走らせ、結果的には一時も遅刻をしてしまいました。

 緒方さんは大分県日田市の響きの里の専務さんをしていますが、相変わらず現役で頑張っているようでした。商談に入るほどの関係ではありませんが、緒方さんとギノー味噌のご縁の橋渡しをしたこともあって、多いに話が弾みました。その後味芳という割烹料理店で、昼食をともにさせてもらう幸運にも恵まれました。緒方さんとは年齢も一緒だし、役場に勤めて同じような仕事を長年してきたこともあって、私など比でない超一級の人物なのに、今も親しくつき合わせてもらっていて感謝しきりです。

 「縁は異なもの味なもの」で、私が教育委員会で社会教育を担当していた頃、わが町の人づくり10年計画、つまり日本一の町へ毎年10人の青年を派遣して、日本一を体験した青年を、10年間で100人育てるという遠大な構想を打ち上げ、第1回目の研修先に選んだのが、当時日本一のコミュニティの町大山町でした。その研修受け入れを担当してくれたのが教育委員会の緒方さんだったのですから、凄い出会いをしたものです。「人は人によりて人となる」の言葉通り、私は緒方さんから多くのことを学び、時には競い合いました。古くても長い付き合いのできる人には、優れた人間力があります。私ももっともっと人間力を磨かなければと思った嬉しい再会でした。

  「私には 県内外に 友ありて 音信今直 途絶えず嬉し」

  「青年を 連れて大分 乗り込んだ あの時以来 お互い意識」

  「裏が味噌 CM名刺 ご縁にて 豊予海峡 越えて結び目」

  「お互いが 老域戸口 いい歳と 言いつつ握手 温もり感じ」

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