shin-1さんの日記

○未利用資源を活かす

 先日伊能忠敬の測量図を見に、子どもたちと一緒に双海町高野川から伊予市森まで海岸線を歩きました。真夏の暑い太陽が照りつける海岸は足を取られて歩きにくく、参加したみんなも熱中症になることもなくいい汗をかきました。その折この海岸沖にあるであろう磯根資源は誰が利用しているのだろうと思いながら、海岸線に打ち上げられたゴミや海草を踏みつけて歩きました。

  あれから20日ほどが経ちましたが、もう一度そこら辺を見てみたいと思う衝動に駆られて、大潮の昨日一人で歩くことにしました。水筒、海水パンツ、メッシュ袋、ゴーグル、背負子などを用意しました。水筒と海水パンツ、軍手は妻に、メッシュ袋は松本さんに、そして水中メガネはシーサイドの忘れ物置き場に置かれたものを所長さんの許しを得て、また背負子はフロンティアGの大野さんからいただいて保管していたものをそれぞれ用意してトラックに積み込み、高野川出口まで行きました。

若松進一ブログ
(黒磯海岸で大汗をかいて一休みする私)

 高野川川はまだ引き潮が甘かったため、少し川の上流まで行って渡り歩き始めました。5分ほどでもう大汗が噴出しました。先日歩いた時と同じように歩きましたが、昨日はむしろ海岸線に目をやりながら歩きました。そのうち潮が引き始め、砂浜の足元には無数の白い海草が見えました。先日通った時と同じような海草でこれがどうやら天草なのです。普通天草は磯の岩肌に生えていますが、波に洗われてちぎれて漂着したものです。それが満干潮の海水や雨にさらされ白くなったのです。

 木陰で一休みしながら松本さんの用意してくれたメッシュの袋に綺麗な海草を拾い集め大きなゴミや別の海草を取り除き入れました。海から取った天草は重いのに、まるで白髪のように自然の力で晒された天草は軽くて、二つの袋一杯に入れることができました。

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 さあ今度は海中調査です。人の気配もまったくないので誰はばかることもなく脱衣して海水パンツになり、持参したゴムぞうりに履き替えて黒磯と呼ばれる磯まで泳ぎました。度重なる地すべりで改定には土分が溜まり、海水は少し濁っていましたが、水中メガネ越しにみえる海中は小魚が沢山泳いでいました。ヒジキの新芽がもう伸び始めていたり、それほど多くはありませんでしたが天草も生えていました。また磯にはフノリが沢山生えていて利用したいと思いました。海で泳ぐとあせもが引くので大助かりとばかり一人海中で戯れました。

 海岸で過ごしたのは1時間余りでしたが、もと来た道を引き返し自宅に戻りました。さあそれから採ってきた天草を発泡スツロールに水を入れ丁寧に揉んで砂やゴミや余分な海草を取りました。そして何度も水をかえて洗いました。倉庫からサナを出して干しました。この作業を毎日一週間ほど続けると綺麗な晒し天草が出来上がるのです。

 もしこの天草が実験の結果トコロテンになるようであれば、これこそ来年からは居ながらにして大量の天草を手に入れることが出来るのです。私はこの天草を人間牧場で生育中のコンニャク芋と抱き合わせて、健康食品体験プログラムの目玉にしたいと思っています。もし可能なら来年はみんなで海岸に打ち上げられた天草を拾うツアーをやって、資金稼ぎの目玉にしたいとも思っていますが、はてさてそんなに上手くいくかどうかはまだまだ先のことなのです。

 発布スチロールの箱を現地まで運んで塩水を溜め、そこで選別して海岸に干せば純度の高い天草が手に入る算段は、私の心の中で大きく広がりつつあります。差し当たり年輪塾の仲間に採った天草でトコロテンを食べさせ、議論しながら実験したいと思っています。

 

  「海岸の 漂着海草 活かしたい 未利用資源 まるで葉っぱ(上勝)だ」

  「天草は 健康食品 ダイエット 若松会社 いよいよ興すか」

  「もしこれが 金になるなら 濡れ手粟 青少年の ために使える」

  「夢を見る 寝れないほどに 興奮し 今朝も早起き 天草手入れ」

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