○新標識は四つ葉のクローバー
もみじマークは高齢者を枯れ葉のようなイメージにする「いじめ」だと、選挙を意識した政界からの猛烈な批判に警察庁が折れ、マーク表示を罰則義務から努力義務に改められましたが、高齢者の事故が多いことを理由に75歳からだった表示が70歳からに引き下げられました。警察庁も泣く子と政治家には勝てないようです。
さてそのもみじマークですが、初心者マークの若葉に比べそういわれて見れば、確かにもみじのような感じに見えるのも事実ですが、だからといってこのマークが即高齢者をイメージするものではなく、「高齢者が運転していますので、ご注意ください」という注意をしてもらう意味では、若葉マークと何ら変わりはないのです。この問題は高齢者が一生懸命生きている自尊心を傷つけられたのであれば直さなければなりませんが、政治家が言うから直すのはちょっと筋が違うようにも思うのです。
さてその物議を醸したもみじマークの見直しを進めていた警察庁は、もみじマークに変わるロゴマークを募集していましたが、14573点の応募の中から四つ葉のクローバーが選ばれ、標識の様式を規定する道路交通法施行規則を改正し年内には試用が始まるようです。
新デザインの原図考案者は、「幸せの象徴である四つ葉のクローバがシニアのSを包む。四つ葉に若々しさを表現した黄緑と緑、豊かな人生経験表す黄とだいだい色の4色をあしらい、活発な高齢者をイメージした」そうです。もみじマークの単調さに比べれば今回のマークは、これまでの暗いイメージより明るく表現されていい図案だと思うのです。
高齢者の運転する車は主に公道を走ります。加齢で身体機能の低下した高齢者が運転する車が原因で事故を起こすことも多いのですが、もっと多いのは高齢者が巻き込まれる事故が圧倒的に多いことです。それは若葉マークを含めた一般ドラーバーの起こす事故ですから、新標識の施行を機に、お互い注意をして事故のないようにしたいものです。
私も65歳になって統計上ではもし事故でも起こせば、高齢者の事故としてカウントされます。私が事故に遭うと「このほど、道路を歩いていて事故に遭ったおじいさんは・・・・」なんて表現がされるのですからゾッとします。後五年すれば私も四つ葉のクローバーマークをつけることを努力義務としなければなりません。
今年の春、隣に住む80歳のおじさんが免許証を返納しました。本人はまだまだと思っていたのですが、家族の強い勧めで運転をするのを辞めたようです。時々近所に買い物に行き帰る姿を見ますが、自転車にも乗らないため両手に持った荷物の重たさや、歩き疲れた様子は何とも寂しそうです。松山の病院に行くのにも貴社や電車を乗り継いで一日がかりだとぼやいていました。私の行く末を見ているようでした。
私は高齢になったら同居するであろう息子の家族の世話にならなければなりません。買い物や病院へ車に乗せてもらわなければなりませんが、その折息子たちが喜んで私を乗せてくれる保障はありません。その妙案としてタクシー並みの料金を払えば喜んで乗せてくれるだろうと、密かに思っています。お金で全てを解決は出来ませんが、それくらいの出費を覚悟する高齢syとしての自覚を今から準備しようと思っています。(笑い)
「もみじから 四葉に変わる 高齢者 もうすぐ私 お仲間になる」
「政治家が 口火を切った 騒動も 二転三転 これで落ち着く」
「タクシーと 同じ金額 払ったら 私乗せると みんな言うだろう」
「あと五年 この紋所 見えぬかと 言ってやりたい そんな気概で」