○孫の宿題
12日の夜から14日まで、娘の仕事の都合で孫2人をわが家で預かり、昨日は帰省した息子の子ども2人も合流して、今年もわが家は賑やかなお盆となりました。小学校2年になった孫朋樹を覗けば1歳、2歳、3歳と聞き分けのないやんちゃ盛りの子どもばかりなので、家中おもちゃは散らかしたり、鳴いたり笑ったりと、まあ賑やかです。そんな中でも朋樹は夏休みの宿題を持参して、朝の涼しいうちは私の部屋の書斎椅子を占領して、勉強に励んでいるようです。
夏休みの宿題に、読書感想文と俳句を作るのがあるようで、読書は「おしいれのはなし」という本を既に読み終わっていて、どんなことを書くか迷っていました。プリンターの給紙用の紙を3枚渡し、読む前、読んで分かったこと、読んだ後の感想を書いたらと話してやりました。
孫朋樹は言うことを聞かないので一度だけわが家の押入れに入れたことがあります。泣き叫ぶ孫を押入れに入れて戸を閉めましたが、その時はとても怖かったようです。また先日は孫3人が悪ふざけをして押入れの布団を全部外に出して、毛布などで陣地を作り遊んでいました。その様子と本を読んだ話と比較しながら原稿用紙2枚に書いたようですが、何とか書き上げたようです。
一昨日は二つ目の国語の宿題である俳句づくりに挑戦です。運よく肱川町山鳥坂の夜神楽を見学に出かけましたが、その道すがら車の中で色々なことを考え、頭に浮かんだ五七五をメモすることにしました。あいにく車内には筆ペン一本と汚れた封筒が一枚あるだけでしたが、朋樹は1時間30分の道すがら7首もの俳句を作ったようです。宿題なので秀作は未発表にしたいと思いましたが、一句だけ紹介すると「ひまわりは お日さまむかい さいている」程度の俳句のようです。動く車の中で、しかも膝の上に置いた封筒に筆ペンで書いた文字は、まるで芸術品のような出来栄えでした。指折り数えて五七五、何とも面白い句会でしたが、車の中で考えた俳句は早速清書して宿題は一件落着したようでした。
私も孫と同じように今月中に3本の原稿を宿題として頼まれています。既に2本は書き上げていますが、後1本はまだ構想段階です。孫と同じように要らなくなった使い古しの封筒の裏に、思いつくまま書きたいイメージをランダムにメモしましたが、どうやら原稿用紙10枚ほどの原稿の構想は孫のお陰で固まったようです。
この歳になっても私のようなものに雑誌や機関紙の原稿依頼がかなりの頻度で舞い込みます。その都度エッセイストになったような気持ちで、浅学な浅知恵を働かせて書いていますが、拙文は免れません。孫のお陰で宿題を片付けつつある私です。
「宿題を 持って孫たち やって来た 読書に俳句 少し助言を」
「『ひまわりは お日さまむいて さいている』 中々いい句 褒めてその気に」
「孫つられ 俺も宿題 原稿を お陰で一本 書き上げました」
「当分は 孫と付き合う 夏過ごす 童心帰り 俺も楽しむ」