○統合中学「伊予市立双海中学校」の開校式
60年余りの歴史に幕を閉じた上灘中学校と下灘中学校がその長い歴史に幕を閉じたのは10日ほど前でした。そして今年4月1日から旧上灘中学校跡地に、双海中学校が誕生しました。昭和50年代には双海町議会に中学校統合のための特別委員会まで設置されながら、根強い地元の反対に会ったり、私が最後の教育長をしていた折、学校統合のアンケート結果を実施して、統合の道筋をつけたことなどが懐かしく思い出されますが、まだ統合校舎の建築が間に合わない、仮校舎での船出となりました。
特に寂しかった昨年度末の下灘中学校の閉校式などを思えば、昨日の開校式は実にイキイキとした未来に向かう胎動のようなものを感じたものです。
その際たるものは愛媛大学の渥見秀夫先生の作詞と、井上洋一先生の作曲による新しい校歌です。
一、菜の花の道をたどれば
夢育つ 明るい母校
たわわなる双海の山よ
夕日が染める茜の空は
明日の希望が生まれるところ
胸躍る未来を望み
胸躍る未来を望み
若人われら 背伸ばす
二、水仙の道をたどれば
理知光る 清しい母校
清らなる双海の川よ
夕日が染める茜の空は
明日の夕日が生まれると
胸熱く真理を求め
胸熱く真理を求め
若人われら 瞳を上げる
三、石蕗の道をたどれば
愛集う 優しい母校
平らかな双海の海よ
夕日が染める茜の空は
明日の笑顔が生まれるところ
胸深く平和を願い
胸深く平和を願い
若人われら手を繋ぐ
新入生と在校生が歌う校歌はとても清々しく感じました。というのも、歌詞に盛り込まれ書かれた全ての自然景観などはこの20年余り、私たちが深く関わって作り上げてきた旧双海町のイメージなのです。夕日も花もそれなりの反対や失敗、それに抵抗もありましたが、この歌詞にはそれらがうまく盛り込まれているのです。
「新生の 中学校歌 初披露 嬉しい言葉 随所ちりばめ」
「関係は ないがこの曲 覚えたい 評議員ゆえ 口ずさむくらい」
「校章の デザインハートに 見えますね 心真ん中 中も凛々しく」
「胎動を 感じる開校 式に出る 久方多い 新入生数」