〇秋を楽しむ
収獲の秋、芸術の秋、食欲の秋などなど、秋を楽しむ方法はいっぱいあります。現代人はそれらにお金を出してわざわざ遠出をしているようですが、私の住んでいる田舎では、その気になれば朝のウォーキングの途中でも、目いっぱい秋を楽しむことができるのです。昨日はウォーキングに出る時、何を思ったのか無意識のうちにタブレット端末をポケットに入れて家を出ていました。
私のウォーキングコースは少し急な坂があって、杉や桧の林、雑木の林の中を通ります。むしろ野生的な山歩きって感じのコースです。雑木の林に通じる路沿いにはツワブキや野菊が、今が盛りと美しく咲いています。ツワブキの黄色い花も、野菊の白い花も海沿いに面したわが町のあちこち、至る所に咲いていますが、これらの花を愛でる人は殆どないようです。私は顔に似合わず行く秋を惜しむが如く咲くこの花々が大好きで、毎日のように一人楽しんでいます。
昨日山歩きの途中カラスウリを見つけました。真っ赤に熟れたカラスウリは野山では一際目立つ存在です。私が子どものころはカラスウリのことをカラスコベと呼んでいましたが、カラスウリも秋を演出する代表選手のようです。一昨日は通称やまぜという南西の風が吹き荒れました。昨日は一転して北西の風でした。一年収めの大相撲九州場所が始まると秋もさらに深まり、寒い冬将軍がやってきます。そろそろわが家も用意したストーブに火を入れ冬支度です。
「ウォーキング 途中に見つけた 花々を 一人愛でつつ 秋を楽しむ」
「ツワブキや 野菊の花は 美しい 人に見られる ことなくひっそり」
「カラスウリ 真っ赤に熟れて 見て見てと 言ってるようで 思わず足止め」
「わが町の そこここ見える 風景に 深まる秋を 感じて歩く」