〇元役場職員のOB会
私は平成の大合併で旧双海町となった役場に35年間勤めました。合併して双海町という自治体は地図上から消えましたが、退職して10年があっという間に経ちました。旧職員にその後市役所を退職した職員も加わって、OB会が組織されていますが、年に一度総会と称して呑み会が行なわれます。昨日は割烹灘という近くの小料理屋であるという案内を受けていたので、酒を呑みませんが自転車で出かけました。
昨日はお世話をしてくれている地域事務所の日山所長さんと武田さん、米湊課長さんも出席して、15~16人のこじんまりした会でしたが、呑むほどに酔うほどに多いに盛り上がり、近況を報告して親交交遊を温めました。退職した人たちは田舎らしく家業の農業や商業を手伝っているようで、かなり日焼けした顔の人もいましたが、みんな元気なようでした。話題はむしろ欠席している人に集中して、既に亡くなった人や病気で病の床に伏せっている人もいるようでした。
35年間役場に勤め、ある時は同僚として、ある時はある意味競争相手として、またある時は呑み友だちとして、時を同じゅう過ごした先輩・同僚・後輩は数多いのですが、何故か退職後は付き合いが少なく、「何故だろう?」と不思議な感じがしました。私は今もまちづくりやボランティア活動で地域と深く関わっていますが、他の人はそんなに地域活動や地域貢献するでもなく、これもまた七不思議のひとつで、むしろ役所の仕事の内容をよく知っているがゆえに、クレーマー的存在の人もいるほどです。
元役場職員というレッテルは多分死ぬまで剥がしようもありません。また役場職員というレベルも多分死ぬまで維持しなければなりません。それはある意味プレッシャーとなっていますが、だからこそ生きる意味があるのです。「あんたは毎日楽しそうでいいなあ。あんたが羨ましい」と、何人かの人に言われましたが、嬉しい言葉として受け取りました。さあもう少し輝いて、人様のお役に立って生きて行こうと思った会でした。
「元役場 職員集まり 呑み会が 年に一度の 安否確認」
「来た人は 来てない人の ことばかり 話題に酒を 呑みつつ話す」
「レッテルと レベルを意識 して生きる これもお努め 拳拳服膺」
「人様の お役に立って 恩返し 税金貰い 生きたのだから」