〇夕日の綺麗な季節
長年夕日でまちづくりをしていると、夕日にまつわる色々な人や情報が集まってきます。ゆえに居ながらにして夕日に関してさらに詳しくなるのは当然ですが、中には遅まきながら夕日でまちづくりをしたいという物好きな希望者もいて、一昨日も1人の青年が飛び込みで私のところへやって来ました。その青年は長崎の離島に住んでいて、現在ある役場に勤めているとのことで、インターネットで夕日に関することを調べているうちに「若松進一」にヒットし、居ても立ってもおれず私の元へ、アポイントも取らずやってきたと言うのです。私の若い時とよく似た境遇と行動力だと思いつつ、2時間ばかり私設公民館煙会所で彼の話を聞きました。
聞けば夕日で町おこしをしようと、町内の人に話を持ちかけても全然相手にしてくれないというのですが、これもまた私が夕日で町おこしをしようと思い立った頃と良く似ていました。その青年は私の話を熱心にメモを取りながら聞いていましたが、納得の手合いでした。今朝帰郷した彼から長々のメールが入り、私の話を聞いた後シーサイド公園やJR下灘駅で夕日夕焼けを堪能するほど見て感動したそうですが、自分の夕日に対するスキルと実行力を高めなければ周りを説得できないことを学んだようです。メールには「何のために」「誰と」「何を」「どうするのか」、まさに5W1Hの発想で、自分の前に立ちはだかる1年・3年・5年・10年の壁を乗り越えたいと決意を述べていました。
「双海町の夕日が綺麗」と思っても、「それがどしたん!!」と言われ、返す言葉も出ないようだったら、そこから先へは進めません。最近双海町の夕日も随分知られるようになってきました。しかし綺麗と思っているだけで何もしなかったら、ただそれだけで終ってしまいます。4年余り前この町に地域おこし協力隊の隊員として赴任し、退任後もこの町に住んでいる冨田さんは、折につけfacebookなどで、双海の美しい夕日を紹介してくれていて、この町に住み続けていても何もしない人の多い中で、頭の下がる思いがしています。これからも折に触れて夕日に関する情報を発信したいものです。
「わが町の 夕日が綺麗と 言いつつも 何もしないと 何にもならぬ」
「ある島の 若者飛び込み やって来て 夕日ノウハウ 盗んで帰る」
「夕日見に 行きたいけれど いつ綺麗? 聞かれる度に 来る日が一番」
「夕日見て 綺麗と思う 瞬間を 情報発信 親友偉い」