○故障したエプソンプリンター
今年の暑さは尋常ではないようで、各地で40度に近い気温の上昇が記録されて、いよいよ温暖化の影響だと報道されているようです。水村高校で気象学を習った私としては、気圧配置による偏西風などの風向きに加え、海水温度の影響が多分にあることを知っているので、それほど驚きはしませんが、それでも今年の私は今まで出たことも無いようなあせもに悩まされているのですから、やはり歳のせいのお肌の曲がり角なのでしょうか。
そんな人間のオーバーヒートと同じように、手元のパソコンに接続しているエプソンのプリンターの調子が悪くなり、印刷を支持しても、またプリンターヘッドをワイパーモードにしてもまったくプリントアウトが出来なくなってしまいました。このプリンターは2年前私の誕生日に子どもたちがお金を出し合ってプレゼントしてくれた代物だけに、故障させた私の未熟さを悔やみましたが、仕方なく長男に電話をして助け舟を出しました。息子は設計の仕事をしていて、このところは土日も無いような忙しい日々を過ごしているようで、助け舟にやって来たのは仕事を終えた12時近くでした。ヘッドクリーニングをしたりありとあらゆる手を尽くしましたが、残念ながら復旧には至りませんでした。
息子はそのまま帰った明くる日、プリンターを新しいものにしようと相談がありました。臨時出費は年金暮らしの私には痛手ですが、仕方が無いので息子に頼みました。息子は現代人らしくインターネットで私の最低欲求であるエプソン、今のインクカートリッジが利用できる、スキャナー機能などを取り入れ、1万2千円のプリンターを探し当てました。二日後代引きで送られてきたプリンターを、一昨日息子は深夜にやって来て接続やソフトを入れてくれやっと使えるようになりました。試し印刷をしましたがこれまでのと殆ど変わらない使い勝手にひとまずホッとしました。
しかしエプソンプリンターカラリオEP-702Aという機種に、普通電気屋さんで買うと6千円もする6色インクがついて1万2千円とは、どういう計算になるのか不思議でたまりませんでした。1万2千円からインク代6千円を差し引けば本体価格は送料込みで6千円なのです。機種が少し古いといえばそれまでですが、合点のいかぬ安さです。清野さえ確保されれば安いのに越したことはありませんが、まあ妻が言うように「安かろうボロかろう」ではないことを祈りつつ、使い始めています。
さてさて故障したプリンターは結局電子ゴミとなって引き取られる運命になってしまいました。勿体ないと思いつつ、修理をすると2万円もいるという見積もりなので、今回は目をつむって現代ゴミ出し人間になってしまいそうです。罪の意識も多少あって嘆かわしいことです。
「プリンター 子供がくれた ものだから 名残り惜しいが 電子ゴミなる」
「計算が 合わぬ買い物 ネットにて 息子注文 代引き払う」
「使い捨て これでいいのと 悶々が 頭浮かぶも どうしようもなく」
「テキストを 読む暇さえも ない私 息子直伝 プリンター使う」