人間牧場

〇猿か人間か?
 昨日パソコンの画面にいきなり8年前の写真が現れビックリしました。8年前にパソコンを使ってブログに書いた記事に沿え、アップしたと思われる見覚えのある写真ながら、自分ですら忘れていたものを、パソコンという人工知能が記憶しているのですから、その記憶力の凄さにはただただ感心するばかりでした。

猿か人間か分からぬ写真

 人間牧場の梅林隅に大きなクヌギの木が生えていて、梅の影になり、近くの墓地にも影響を与えそうなので、思い切って伐採することにしましたが、根回り一抱えもある大きなクヌギの木ゆえ、切り倒した折梅の木や墓石を傷めると大変なので、大洲市田処で酪農を営む親友亀本さんに仲介を頼んで、山仕事のスペシャリストに切ってもらうことにしました。

 その人は長い脚立をかけまるで猿のように、チェンソーを持って木の上にスルスルと登り、上の梢、枝を切り始めました。下で見ている私と亀本さんはその人の指示するまま切り落とした枝を、ロープで縛って指示する方向へ落として行くのです。その後徐々に木の下へ下りては切り、最期は大きな木の根元にチェンソーを入れて切り倒しました。思いのままの方向に切り倒される作業にただただ感心するばかりでした。

 先日わが家に猿が出没し、庭に植えている大きなクロガネモチの木の梢を揺らしながら、下で見ていた私たち人間をあざ笑うように遊んでいました。威嚇すると猿は器用に下に降り逃げましたが、その後脚立を立てて木に登って梢を切った瞬間、私は3m下の地面に落下し、体を嫌というほど打撲し、10日ほど寝返りもできないほどの痛さでした。今思うとあの8年前の人に頼めばよかったしみじみ思いましたが、後の祭りでした。

 洒落にもなりませんが私は申年です。猿が落ちずに人間である申年の私が落ちたのですから、これこそ笑い話です。でもこの写真を見て餅屋は餅屋、下手に前をするととんでもない災いを招くことを肝に銘じた次第です。

「8年も 前にアップの この写真 猿か人間? 見まがうほどに」
「8年間 パソコン内に 眠ってた 写真再び 人工知能」
「感心し 口開け樹上 見ていたが プロのやること 寸分狂わず」
「能力も ないのにやると 怪我をする 拳々服膺 戒め写真」

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