人間牧場

〇続々届く喪中のハガキ

 早いものでお正月まで40日を切りました。この時期は身近で今年亡くなった人の喪に服すため、失礼する旨の喪中はがきが毎日のように届いています。そのハガキを見ながら差出人の心中や亡くなった人に思いを馳せますが、「えっ?あの人が?」という人もいて、コロナの影響で葬儀にも参列できず不義理を囲っていることもあり、寂しい限りです。

喪中はがき

 「主人が亡くなりました」と奥さんから届いた喪中ハガキを見るにつけ、「そのうち私もこのような運命を辿る」であろうと、加齢の進むわが身を意識しながら複雑な気持ちになり、妻と二人でそにまつわる思い出話をしていますが、妻=私でお互いが知ってる人ばかりではないので、「ふ~ん」と聞き流される人も何人かいるようです。

 中には喪中ハガキに沿えて、「加齢により来年から年賀ハガキを出すは失礼します」と、交際を断つ人もいます。確かに年賀状は少し時代遅れだし、年賀ハガキを出す煩わしさを思えば、「止めようか」と思うこともありますが、年齢を重ねるゆえにたった一枚のハガキで旧交を温めれることを思えば、続けることの意味もあるようです。

 新型コロナの影響で社会の仕組みが変わり、葬儀も家族葬が主流となり、旧交を温めるラストチャンスさえなくなりました。多分私もそんな風に時代の片隅で忘れられる存在となる運命にあるようです。故に生きているうちが花とばかりに、大いに人生を楽しもうと思っています。

「毎日の ように続々 届きたる 喪中のハガキ 少し寂しい」

「ハガキ見て えっあの人が? 知らなんだ 家族葬ゆえ 葬儀も行けず」

「新聞の お悔やみ欄しか 分からない 私もひっそり 死ぬかも知れぬ」

「年賀状 来年からは 出さないと 交際を断つ 宣言ハガキ」

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