人間牧場

〇私は歳をとらない?

 私は先月77歳の喜寿を迎えました。それはそれとして77歳まで生きることができたのですから嬉しいことですが、最近気力と体力のバランスが崩れ始め、否応なしに加齢を意識せざるを得なくなりました。家族全員が「もう歳だから余り無理をしないように」と口々に言いますが、その口の下「あれしといて。これしといて」と注文が入り、私もその気になって都度都度動ています。

いつまでも歳をとらない私の等身大の人型パネル

 先日妻と人間牧場のウッドデッキに防腐剤を塗りに出かけました。その折水平線の家の板間の隅に置いている私の等身大の写真パネルを見つけ、「この写真は本人より若くて格好いい」と言うのです。この等身大パネルは人間牧場で国土交通省が開いた「観光カリスマ塾」の折作ってくれたもので、写真撮影は今治の村上さん、製作は新居浜の十亀さん、企画手配は当時地域政策センターに出向していた松本さんが関わってくれました。

 写真はもう10年以上も前に撮ったものですが、私のトレードマークである木になるカバンを提げ、笑みを浮かべたたお定まりのポーズは色あせることもなく、あれ以来室内の片隅で歳をとらないで立ち続けています。窓から降り注ぐ紫外線の影響で幾分劣化しているものの、多分私が100歳まで生きればあと23年間は、時間が止まったまま若さを保つはずです。歳をとっても老松ではなく「若松」ですからと、落語調で笑ってみました。

 人間はいや応なしに毎年1つずつ歳を重ねます。年齢相応に知識や知恵は多少増えるものの、いかんせん体力は退化の一途を辿ります。強がってみても同居している中学2年の孫希心には早々と身長で追い越され、小学6年の孫奏心にも並ばれ確実に今年中に追い越されます。これからは少しでも老いのブレーキを踏みながら、歳相応な生き方をしたいものです。

「喜寿迎え えっそんな歳? 自分でも 驚きながら 日々を暮らして」

「その昔 写真を撮って 人型の パネル作った 今も現存」

「パネル見て 私も若い ころあった 二度と戻らぬ あの日あの時」

「頑張って みても人間 歳相応 そんな生き方 せずばなるまい」

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