〇ゲストハウス「煙会所」に案内しました
先日マスコミ関係の若い記者がわが家へやって来ました。第一線を退いて16年も経っているので、それほど目立った活動はしていないと思うのですが、まちづくりの過去の経緯や夕日の話題になると、合併して双海町という自治体が地図上から消えたため、どうしても私の元へやって来るのです。
この日も事前に電話予約をしていた11時きっかりに、その女性はやって来ました。わが家にはゲストハウスが3ヶ所あります。一ヶ所は親父が暮らしていた隠居家です。7年前親父が亡くなったのを機に片づけたり少し改造してゲストハウスとして使っています。詳しい話や少し長い時間が必要な場合は隠居家の座敷に座って話し込むのです。
2カ所目はご存じ4畳半の囲炉裏を切った「煙会所」で、殆どの来客はここを使います。囲炉裏の自在鉤に大きな鉄鍋が掛けてあったり、天井にかつて無人島でキャンプした頃の看板類が、親父の手によってインテリア風に保存されていて、骨董類も置かれている古風な設えに来客は一瞬目を疑いますす。それでも絣の座布団に座るとどこか落ち着いて話ができるのです。
3ヵ所目は東屋です。ここは日常的に色々な作業ができるようになっていて雑然としているものの、特に夏場は自然の風は心地よく吹き抜け涼を求めることができるし、靴を脱がなくてもいいので便利で、知人友人との打ち合わせによく使います。今は息子がカブトムシや朝顔などの世話に忙しい活動期で、専有されて中々使うようになりません。
この日若い女性記者を案内したのは「煙会所」でした。1時間ばかりメモをしながら取材をして帰りましたが帰り際、「ところで若松さんはお幾つですか?」と歳を尋ねられました。「幾つに見える?」と聞き返すと、「65歳くらい?」と返ってきました。マスクで顔の半分を隠しているため、残念ながら私の年齢を見誤ったようです。「76歳の後期高齢者」と言うと、驚いた様子でしたが、若く見られることはいいことです。コロナと長雨で沈みがちな心が少し弾みました。
「マスコミの 取材来客 女性記者 ゲストハウスの 煙会所案内」
「囲炉裏部屋 天井見上げ 驚きの ご様子でした いつものことです」
「3ヶ所の ゲストハウスを 使い分け 問われるままに 熱帯び話す」
「何歳と 歳を聞かれて 逆質問 若く見られて 嬉しくなりぬ」