〇ビワの美味しい季節です
「もうそろそろかな?」とこの時期になると思うのは、黄色い袋をかけたビワのことです。わが家の畑の隅にもビワの木は何本かありますが殆どが野生種なので、袋もかけずほったらかしなので、ビワはもっぱら農家から頂くものなのです。双海町は柑橘の産地ですが柑橘だけに頼る従来の農業では収入が上がらないため、農協が数年前からビワを奨励品種にして普及し産地化を図っているようで、かなりの農家がビワ栽培を手掛けているようです。
柑橘栽培と違いビワは冬の時期に摘果摘蕾と袋かけをしなければなりません。今は剪定技術も進んで低木作りを心がけているようですが、それでも何年かすると旺盛な樹勢に選定が追いつかず、木に登らなければ作業が出来ないのです。木の上での作業は高齢者にとっては危険を伴うため、中には既に耕作を諦め放棄されたビワ畑も見かけるようになりました。毎年何人かのお年寄りがびわの木から落ちたりして怪我をしているようで、農家の悩みは尽きぬようです。
妻の友人にはビワを作っている農家の人もいて、毎年この時期になるとハネ物のビワを、お裾分けしてくれるのです。ハネ物といっても私たちから見れば味は勿論外見も製品と遜色がなく、食べるのに問題はないのです。最近は温暖化の影響で越冬したカメムシが、ビワ果実の樹液を吸うため、その痕跡が残っている果実は出荷できないようです。昨日はビワが一箱も届きました。早速仏壇に供えていただきましたが、瑞々しくて美味しく食べました。
孫たちは学校や保育園の給食デザートでビワを食べているようで、その味を知っている孫たちは、母親に皮を剥いてもらったビワを、美味しそうに食べていました。5歳になった孫奏心は一昨日デザートに出されたビワの種を、大事小事袋に入れて持ち帰りました。どうやらこの種を地中に植えたいようでした。ビワの実は乾燥して蒔かないと腐るので、昨日は孫と一緒にウッドデッキの隅に種を広げて天日干ししました。大人から見れば何でもないことに、子どもはこうして興味を示すものです。乾燥した種を植えて育ててやりたいと思いました。
「梅雨に入り もうそろそろと 期待する 期待通りに ビワの実届く」
「ハネ物と いえど立派な ビワの実を 新聞広げ 夫婦パクつく」
「仏様 お下がり若嫁 皮を剥き 孫のデザート ビワ三昧で」
「ビワの種 保育園から 持ち帰る 植えて欲しいと 孫にせがまれ」