人間牧場

〇泣きっ面に蜂

 昨日の朝、いつものように家の裏庭の蜜蜂の巣箱を見回っていると、一つだけ活発な出入りをしている巣箱の前にかなりの蜜蜂がたむろしていました。もうそろそろ掃除をしなければと思っていたころだし、ひょっとしたら巣が随分下まで成長したのかも知れないので、下へ重箱式の巣を増設しようと思い立ち、倉庫の中から製材でもらって収納している杉板を取り出し、寸法を計って切断、釘を打って急ごしらえで重箱を作りました。寸法が少しでも狂うと重箱式は重ねられず、あちこちに空間ができてしまうので、採寸には注意をして望みました。やがて出来上がって設置しようとすると、窮屈過ぎて中々入りませんでした。加えて作業をしている場所が斜面なので多少手間取ってしまいました。

蜂に刺されて腫れた顔
右目横を蜂に刺されて腫れた顔

 すると蜜蜂が騒ぎ始め、ブンブン飛んで攻撃を仕掛けtきました。こんな場合は注意をしなければさされて痛い目に遭うのです。案の定右目の横と左手の腕にチクリ二刺し刺されてしまいました。普段は頭から防虫ネットを被り、分厚いゴム手袋をして作業をするのですが、作業は直ぐ終るだろうと安易な考えで無防備作業をしたため、受難となってしまいました。私は蜂に刺されても余り痛みはないのですが、1日くらいすると腫れてくるのです。昨日は松山工業高校の評議委員会と金融後方委員会の送別会があり、腫れたらどうしようかと少し暗い気持ちになったものの、昨日は腫れも少なかったのですが、今朝になって少し腫れが大きくなり、目も少しおぼつかないようでした。

 蜂に刺された時はフキの汁がいいとか、ニンニクやヨモギがいいとか、田舎ですから色々なことを教えてもらいますが、いずれも余り効いたためしはないようです。虫刺されの薬も塗りましたが、一番よく効くのはアロエを割ってドロドロの汁を塗るのが一番いいような気がしています。
 ただでさえ男前の顔が少し悪役の顔になっています。妻は昨年ムカデに刺さアナフラキシーショックで救急車で日赤まで運ばれた経緯があるので、気が気ではないようで、すっかり心配をかけてしまいました。蜂に刺されたくらいで蜜蜂を飼うのを止める訳には行きません。6年目の今年も昨日の失態を教訓に完全防備で望みたいと、早速妻は少し薄手の合羽を用意してくれました。蜜蜂の師匠の話によると、蜜蜂は愛情のある人には刺さないそうです。多分私はまだ愛情が足らないのかも知れません。

  「泣き面に 蜂とはよくぞ 言ったもの 私度々 先礼受ける」

  「私など 蜂の世界じゃ まだ無名 一刺し二刺し お前は誰だ」

  「防虫の 網も被らず 作業する 刺されからは 泣き面に蜂」

  「愛情が あれば刺さぬと 師匠言う 修行足りなく 足元見られ」

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