〇梅雨の晴れ間のほたる祭り
昨日は双海町恒例のほたる祭りの日です。私が現職のころまちづくりの一貫として始めたイベントなので、もう30年も続いていて、今ではすっかり地元を代表するイベントとして定着していますが、最初開催日を6月第一土曜日と決めていたのは双海町で、ホタルの老舗と思われる隣町中山町は、一週間遅れの第2土曜日でした。同じ伊予郡内が競うようにまちづくりをしていたこともあって、中山町もその後双海町と同じ日にするようになりました。ところがこの日は伊予市内商店街で土曜夜市がバッティングし、三者三様の思惑もあり少し過激な競争となっていました。
10年前、こともあろうかその三市町が平成の大合併で合併し、伊予市が誕生したのです。調整も付かぬまま同じ日に3つのイベントが今も同時に行われていますが、はてさてどうしたものか頭を痛めているのは行政だけのようで、3つに関わる市民はオンリーワンを貫きながら今年も準備が進められました。
私もこの30年最初は主催者として、退職した今は一市民として参加していますが、昨日は所用もあって始めて参加しませんでした。聞けば伊予市の土曜夜市は行なわれたものの、中山のほたる祭りは雨のため中止になったようで、その客が双海へどっと押し寄せ、双海会場は大賑わいだったようでした。
昨日は一年生の孫希心も子ども相撲に出場するため、両親に連れられて出かけたようで、聞けば一勝したようで、お土産に翠餅を買って8時頃に意気揚々と帰って来ました。ほたると人間の共生を願って始めたほたるの里づくりは、多くの人の思いと努力によって見事に花開き、環境省ふるさと生きものの里に選定されるまでになりました。県内現役校舎では一番古い翠小学校もそのことが評価されて、環境省のエコ化集の指定を受けて立派に再生され、周囲にはイチゴ狩りやピザ釜なども出来て、グリーンツーリズムへといざなっています。中山町のほたるも双海のほたるも、また伊予市商店街の土曜夜市も、そんな経緯があるのです。少なくても効果効率という行政都合の名の元に、これらを一本化だけはして欲しくないと思っています。下灘みなと祭りとふたみの夏祭りもそれらを無視して、2年に1回のご都合主義の餌食になりました。
「何年か ぶりに不参加 したために どこかソワソワ 行けばよかった」
「同じ日に イベント三つ 重なって それでもどれも 止めようとせず」
「みどり餅 土産に孫が 帰りたる 子ども相撲で 一勝したと」
「今日辺り 静かになった 川べりに ほたる見学 出かけてみよう」