shin-1さんの日記

○旅先奈良の居酒屋にて平凡な力強さを語る

 21世紀えひめニューフロンティアグループという小さな仲間集団を、仲間12人と結成したのは今から29年前の昭和56年(1981年)のことでした。以来ふるさとを皿から見る運動や無人島に挑む少年のつどい、丸木舟製作瀬戸内海航海、10年間に40回開催のフロンティア塾活動など、様々な活動を、今やれる青春、一年一事業、社会への揺さぶりという3つのテーマを掲げて活動してきました。進化の歩みは遅くなったものの、そのことが認められて愛媛新聞賞やコカコーラ環境教育賞を受賞したり「今やれる青春」という20周年記念誌を発刊したり、これまた多くの足跡を残してきました。

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 それぞれの会員が歳をとり、昔のような活発な活動ができなくなったため、それぞれがそれぞれの持ち場を固めようと誓い合い、私は人間牧場をつくって、フロンティアスピリッツの伝承に努めてきた結果が今の自分の活動につながっているのです。仲間の皆さんも例えば旧内海村に住む北原さんは里山を開墾してヤギを飼ったりしながら、サバイバル的な活動を起こそうとしています。

 みんなの暮らしにこうした生きる意味とでもいうべき心の動きができ、それが社会への揺さぶりになっていることを思うと、29年間の活動によって育まれてきた思いや進化は素晴らしいことだと思うのです。

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 そのフロンティアグループが会員の高齢化によって嘗てのような活動ができなくなった軟着陸の活動として探し当てたのは世界遺産を巡る旅でした。「その歳になって何で今更」といわれそうですが、活動領域や範囲の狭くなりつつある自分たちの文化的レベルを高めていくには、歴史や異文化、それに人に会うことによるカルチャーショック以外にないと考えたからなのです。その旅はまだ今回で三度目ながら和歌山熊野古道、広島原爆ドーム、広島安芸の宮島、島根石見銀山、そして今回の奈良法隆寺などを巡って、途方もない日本人の営みが作り出した世界遺産に触れて、心洗われているところなのです。


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 旅の途中のバスの中は、29年間もの活動の想いだが詰まっているのですから楽しくないはずはありません。自分自身の過ぎ越し半生やこれからの人生を大いに語り合いました。仲間たちは若い頃希望や夢を語った割にはそれほど出世した訳でもなく、定年を迎えてあるいは迎えようとしていますが、心だけは強くなったと、みんなの話を聞きながら自然に備わった「平凡な力強さ」に驚くのです。そして多分これからも「平凡な力強さ」を武器に生きて行くことでしょう。

 居酒屋での飲みながらの話は、あれほど若い頃飲んでいた酒を飲めなくなった私を含めて何人かが、ウーロン茶党になり、酒は10人うち3人だけとなり、多少盛り上がりにかけましたが、それでもいいお話でした。


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  「三十年 活動共に した友と 居酒屋語る 青春の日々」

  「これからは 今が一番 若いから それなり生きろ 俺を見習え」

  「暇と金 できたらあれも やりたいと 思っていたが 暇金できず」

  「また今日も 色々発見 あった言う 友の言葉に 多少癒され」



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