○長男が糞をひらねば家は潰れる
昨日は風邪気味なので自室にこもって年賀状の作成をしました。机の上に置いている新旧2台のパソコンには、私の個人情報とでもいうべき友人の名簿がぎっしり入っているのですが、古いパソコンから新しいパソコンへ移し替える技術など私にはなく、息子にお願いしなければならないのです。息子はそんな私の悩みを察して、早々と名簿を映してくれたようですが、調べてみると約半分しか移し替えていないのです。
息子に電話をしましたが、あいにく仕事が忙しいようで年末休暇になったら対応するといっただけで何の応答もないのです。年賀状が片付かないとどうも仕事が終わったような気がしないのです。結局年賀状は半分しかプリントできませんでした。
昨晩は看護師をしている次男が夜勤明けで久しぶりに帰ってきました。早いもので日赤の看護師として務めるようになって1年9ヶ月が経ちました。最初は女性中心の職場に翻弄されながら、かなりきつい仕事のように傍目から見ても見えましたが、今では自信がついたのか明るい好青年に成長してきました。30歳を超えたのでそろそろ身を固めるよう願っていますが、当の本人はいたって平気で「まだまだ」と相手にもしてくれないのです。私たちが次男の歳にはもう子どもが4人もいて、しかも自宅を新築するという大事業までやっていたのですから、もっと真剣に考えろといってやりました。
次男は昨日、買ったばかりの単車に乗って帰ってきました。何もこの寒空に単車になど乗らなくてもと思うのですが、今年一番の冷え込みの中を元気はつらつでした。昨晩は親子水入らずで3人で鍋を囲み楽しい話をしました。わが家は幸せなことに子どもは4人とも全て県内に住んでいます。これは私たち夫婦の方針なのですが、子どもは4人とも凡人に育てたため都会を目指すことはしませんでした。
田舎は貧乏しながら勉強させて都会予備軍を作ることを良しとするような向都離村の教育を戦後60年余り続けてきました。故郷に錦を飾ることが何よりも出世だと勘違いしたのです。その結果歳老いた親は独居や寝たきりになって寂しい一生を終わるのです。そんな姿を随分見てきた結果の選択ですから私も子どもも満足しています。
私の子どもは県内にいますから帰ろうと思えばすぐに帰れるし、兄弟のきずなもすこぶる良くって、これ以上の幸せはないのです。孫も週末にはわが家へ訪ねて来てくれるのです。
目下のところ90歳になる親父の心配は長男をわが家に呼び寄せ一緒に住むことなのです。尾籠な話ですが親父の口癖は「長男が糞をひらねばその家は潰れる」です。親父も私も長男に生まれこの家に糞をひってきました。私の長男にそれを求めるのは酷かもしれませんが、できることならそうしたいと思っています。今日は長男が帰ってきます。
「長男が 家に糞ひる 言い伝え お前も守れ 親父口癖」
「年賀状 手助けなくば できないと 息子携帯 電話を入れる」
「県内に 住むの理想と 言い続け 子ども分かって 県内に住む」
「優秀な 子ほど都会へ 行きたがる 凡人ゆえに わが子県内」