〇ハマチ大漁のおすそ分け
昨日は港でハマチが大漁だったようで、おすそ分けのハマチが14匹も届きました。トロ箱いっぱいのハマチを見てさてどうするか思案しました。早朝だったこともあって昼からの外出に間に合うからとおおよその時間的配分と再おすそ分け先を決めました。妻は仕事に行くとき私に自分の割烹着を着せ「よろしくね」と、昔私がやったような格好いいセリフを残し出かけて行きました。
倉庫から発泡スチロールの箱を出し、頭に浮かんだ伊予市のまり子さん宅と息子の職場に差し上げる分を4匹づつ入れ冷蔵庫の氷を入れましたが、足らないので急いでシーサイド公園の岡田鮮魚店に出かけ氷をいただいて帰り、ハマチが隠れるほど氷を入れました。さてそれからが大変です後の6匹は息子の家1匹、娘の家1匹、わが家4匹を調理し始めました。まず日ごろ使っている庖丁を②本研ぎまな板の上に置きました。この日のハマチはそんなに大きくはないので、出刃庖丁は使わないことを決めました。
まず頭を落とし内臓としっぽを取り除く作業から始めました。さっきまで海で泳いでいた魚なので新鮮そのものですが、外の流し台は風が吹きっさらし、加えて氷でしめているので手がかじかむほど冷たくて、悪戦苦闘です。天然のハマチは捨てるところが殆どなく、内臓としっぽとエラくらいなもで、6匹をさばいても僅か一握りほどしか残ぱんは出ないのです。6匹をさばくとまな板の上は鮮血で真っ赤になりましたが、綺麗に水洗いして頭を半分に割りあら煮用にしてパレットに入れました。
ここまでの作業を終えると後は簡単で、綺麗に水洗いした胴体をよく切れる包丁で3枚におろしてゆくのです。自慢ではありませんが私は厨房には入らないたちですが、魚のさばき方はまあまあ腕に自信があるのです。あっという間に6匹全てを3枚におろしてしまいました。骨は小切りにして頭とともにアラ煮用です。またヒハラと呼ぶ腹身もそいで二つに切りアラ煮用パレットに入れました。片身になった刺身用ブロックが12切れできましたので、娘と息子用に2切れづつサランラップに包みアラも小さなナイロン袋に入れて付けてやりました。
冷蔵庫を片づけ、とりあえず外出予定の昼まで保存するため収納しました。その間ものの小時間は経ったでしょうか。意外と手際良い調理に満足しながら作業を終わり、割烹着を洗濯場まで持って行き、風呂場で臭くなった手を石鹸で洗いました。私は毎朝前の日の残り湯につかって髭を剃りながら朝風呂を楽しみますが、今朝は妻が足し湯をして温かくしてくれていたので少しのんびり朝湯を楽しみました。
外出先に行く途中まり子さん、息子の勤め先、息子の家、娘の家へそれぞれおすそ分けの宅配便をやりました。
昨日の夜の食卓はハマチの刺身とブリ大根、それに水産高校の先輩玉井さんから送ってもらったオカラのでない珍しい豆腐が湯豆腐になって食卓を賑わせました。新鮮なハマチも豆腐も実に美味しく、またブリ大根も食欲をそそり炊きたてのご飯をお替りしてしまいました。冬至間近な初冬の夜は身も心も温たまり、楽し一夜となりました。
「六匹の ハマチ調理の 腕前に 俺もまんざら にんまり捌く」
「割烹着 私に着せて 妻さっさ 後はよろしく 夫婦逆転」
「ブリ大根 刺身も全て 美味しくて 思わずお代り 食が進むね」
「今晩は あちらこちらの 食卓で ハマチ肴に 楽しい食事」