○写真展を見に行きました
数日前、うずの鼻という今治のまちづくりグループから写真展の案内が届きました。若い3人の集まりで今治の古い写真を集めて整理し展示しようとする試みです。彼らとは地域づくり人養成高座で知り合い、昨年えひめ地域づくり研究会議が県下4箇所で開いた20周年記念リーレーシンポの折にも、今治市玉川町仙遊寺で開いた集会にも、お寺の道場の壁いっぱいに写真を展示し、私たちを驚きの世界に案内してくれていたので、急接近のメンバーなのです。まちづくりの現場では若者の姿を中々見ることができませんが、彼ら若者は態度といい行動力といい素敵なグループなのです。
私には仕事の関係上といっても既にリタイアして定職もなく自由人なのですが、いささかなりともまちづくりに身を委ねているので展示会の案内や商品の紹介、イベントへのお誘いなどのダイレクトメールがよく届きます。その都度時間の許す限り覗くようにしていますが、何せ全国から届くものですから、旅費まで自前で行くとなるとついつい腰が引けてしまうのです。それでも彼ら若者の活動にはえひめ地域政策研究センターもえひめ地域づ来る研究会議も深いかかわりを持っているので出かける事にしました。
運良く昨日は西条市吉岡公民館で高齢者大学がありセットに使用と考えたのです。吉岡公民館での講演は午後1時半きっかりに始まりました。人数はそこそこでしたが、参加者の乗りがよく久しぶりに盛り上がった話をさせてもらいました。高齢者大学ですから参加した女性はさしずめ女子大生です。若い頃は美しかったでしょうし男前だったに違いないという褒め殺しの言葉に会場は笑い声に包まれ、参加者もいい話だったと納得して帰ったようです。
吉岡公民館を出てタオル美術館前までは旧の山道を走りましたが久しぶりの朝倉路も秋の稔りの季節を向えて何処となく活気があるように感じられました。村上太さんからメールで送られてきたプリント地図を頼りに川沿いを下り、カーナビの手助けを得て3時40分に到着です。私は勘違いをしていて4時までと思い少し急いだのですが、会場の案内ではPM6時でした。16時とPM6時は2時間の差があるのです。ここにも私と村上さんや越智さんとの年代の差が出たかと一人苦笑しました。
会場はテクスポート今治のロビーです。一週間の予定で借りているそうですが一日一万円の会場使用料は彼らにとってはかなり重荷のようですが、それでも一日百人が来れば安いものだと笑っていました。
私は今治についてはそんなに詳しくなく、むしろ今治と合併した周辺の町や村や島々によく足を運んでいましたので、今回の今治の古い写真はとても参考になりました。私と一緒に訪れていた何組かの方も目を細めて興味深く見ていました。備え付けの芳名録にもかなりの人が意見を書いていて、主催した若者にとっては励ましになるようなメッセージが書き込まれていました。
今回の写真展は2回目ですが、若者が古き物に目をむけ、それを若者のデジタルという技術で加工して保存する、素敵なことだと思います。これは多分今しか出来ない仕事だと思うのです。彼らの活動はまだ未熟で半熟で、内面では熟々していますがいつか完熟する日が来る事を期待し大きな拍手を送ります。
「一枚の 写真が語る 物語 歴史の記憶 今既過去に」
「今でしか 出来ない仕事 価値がある 彼らに拍手 送ってやりたい」
「遠方を 訪ねた価値に 納得し 一枚一枚 更に読み解く」
「息子住む 街に来たのに 会えもせず メール残して 来た路帰る」