shin-1さんの日記

○ルッチ大学人間牧場訪問

 「朝五時過ぎに貸切バスで滋賀県を出ました。それから走り通しで午後2時半にふたみシーサイド公園に着きました」というルッチ大学の一行が、昨日わが人間牧場にやって来ました。「ルッチ大学ってどこの大学?」って言われそうですが、滋賀県米原市と合併した旧山東町生涯学習講座のメンバーなのです。山東町といえばほたるの世界では知らない人のいないくらい有名な場所で、生息しているほたるが国の天然記念物に指定されている所なのです。遅まきながらわが双海町もほたるの保護活動を20年以上にわたって続けていますし、その成果は環境庁のふるさと生きものの里に選定されているのですが、山東町と比較するとフンドシ担ぎといったところでしょう。山東町が音頭を取る形で始まったほたる保護活動のネットワークに双海町も参加していますが、その持ち回り全国集会が双海町で行われたこともあって関係者と深い人間関係をつくっているのです。

 そんなご縁もあって私は山東町のルッチ大学に講師として招かれました。その話が面白かったのか、ルッチ大学の修学旅行の場所に選ばれ、1期制も2期生もわが町へ修学旅行にやって来ました。今回やって来たのは3期生の皆さんで、「瀬戸内にしずむ日本一美しい夕日を見よう」とやって来たのです。三期生ご一行を迎えるに当たって私はどういう場所へ案内したらいいかコースを考えましたが、連れて行きたい翠小学校はあいにく土曜日で休みなので、シーサイド公園の見学~人間牧場訪問~私設公民館煙会所・海の資料館海舟館~夕日見学というコースにしました。コースを回りながら双海町のまちづくりについて私がノウハウをガイドするという算段なのです。

 昨日は台風9号お余波ながら天候もまずまずで、残暑厳しく汗をかくような30度を越える真夏日でしたが皆さん元気で熱心に研修を終え、宿泊先である松山のホテルへ帰って行きました。

 今回の研修では、前2回と違って人間牧場をコースに組み入れました。25人乗りの中型バスで来るというので、果たして人間牧場までの狭い道をバスが通れるだろうか気を揉んでいました。これまで20人乗りのマイクロバスは乗り入れたことがあるのですが、バスの車種が分らぬまま私もバスに乗せてもらい案内しました。国道から左折して内子・双海線の県道を通り、途中から今は市道と呼ばれる山道を恐る恐るの運転です。でも運転手さんの確かな技術で何とか人間牧場入り口まで乗り入れることができてホッとしました。一行は農道を歩いて牧場へ来ましたが、暑い時期のことなので蚊に刺されたり急な坂道を歩かされたりしながらの視察は、決していい視察ではなかったのではないかと思われ、少しばかり反省しました。

 それでも皆さん一応に初秋の心地よい風が流れる人間牧場のロケーションや私の生き方に感心されている様子でした。

 この日わが家では娘と孫二人が久しぶりに訪ねて来ており、加えて娘の所用のため孫の面倒を見なければならず、あいにく小さなコブつきと相成ってしまいましたが、人なつっこい4歳の孫朋樹は臆することもなくすっかりルッチ大学の皆さんの輪の中に溶け込んでの同行となったのです。

 海の資料館海舟館や私設公民館煙会所の視察を終え午後5時半に再びシーサイド公園に帰ってじゃこ天をほおばりながらの夕日見学は、あいにく私の所用で同行できませんでしたが、さて心に残る夕日に出会えたかどうか心配しています。

 私は今期のルッチ大学にも講師として招かれており、11月には皆さんと米原市で再会する予定になっています。またの出会いを楽しみに・・・・・・。

  「どこの人?ルッチ大学 女学生? 聞いた人々 首をかしげる?」

  「交流の 糸を手繰れば ホタルかな 出会いは深く 修学旅行に」

  「中型の バスが乗り入れ 地元人 お目々パチクリ 驚き隠せず」

  「秋近し 瀬戸の島々 くっきりと 海に浮かんで 近江迎える」


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shin-1さんの日記

○面接をして感じること

 この数日、とある就職試験の面接を依頼され出かけて行きました。これまではどちらかというと内部で隠密裏に学科試験と面接をするのが普通でしたが、試験結果の開示が求められたり、いい人材を取るためには、外なる目も加えた客観的な判断をした方がいいという事になったようです。さてその外なる目とは一体どういう目なのか、これも注意深いことなのですが、どういう訳か私に白羽の矢がたったのです。

 最近は履歴書の様式も随分変って家族構成など本人の資質と余り関係のない事については書かないようですし、逆に本人の自己アピールやこれまでのボランティア活動の様子が詳しく書かれているようです。履歴書は個人情報のエキスのようなものですから、試験をする側に事前に送ると漏洩になるのでその場で配布され、試験が終わるとその場で回収されるようになっています。僅か数分の寸暇を惜しんで経歴書に目を通し質問事項を考え質問するのですが、こちらの準備不足は否めず、ついつい書いていることに対して質問するようになるのです。

 受験者は番号順に呼ばれてドアをノックするところから始まり、私たち試験官の前で受験番号と名前を言ってから質問に答え、時間が来れば再びドアの向こうに消えて行くのですが、受験者の緊張は大変なもので、緊張している雰囲気が見るからに読み取れるほどの汗をかき、震えている人もいてこちらまで緊張してしまうのです。

 人間には自分の人生において何度かこうした修羅場をくぐらなければならないようになっていて、高校受験、大学受験、就職試験など様々な関門が待ち受けています。一発で合格する人もいれば何度挑戦してもその関門を越えれない人だっているのです。

 今回試験に立ち会ってみて感じることは、ペーパーテストという第一次試験の結果はさておき、人の前で自己主張をはっきりできる人が合格を勝ち得るようです。自己アピールは自分の欠点を知り尽くした上で長所をはっきりとした言葉で語らなければなりません。人数が多くなればなるほどオンリーワンを持った人は輝きます。ところがボランティア活動などしたこともないのにさも活動をしたように書いたり喋ったりすると、百戦錬磨の試験官に見破られ、辻褄が合わなくなって赤恥をかくのです。

 わが娘や息子たちも親の知らない世界でこうした関門をくぐって今を生きていると思うとついつい頼もしく見えたりするのですが、試験をする人の私見でその人の人生が変わるのですから、公平に、それでいてその人の良さを最大限に発揮できるようこちらとしても真剣に対応させてもらいました。

 やがて数日後、この受験者全員に合格通知と不合格通知というどちらかの運命の封書が届きます。夢が叶って来年の春を迎えるウキウキで迎える人、夢破れて再び重い心で次の機会を狙う人など人生模様は様々ですが、いい通知が来るように祈りたいものです。

 余談ですが、私のように転職をした人間からすれば多少回り道や寄り道をして社会勉強、人生勉強をして世の中の厳しさを知っている人の方がいい人生観を持っているような気がしました。

  「この俺が つける点数 この人の 人生決める しっかりせねば」

  「男より 女性のほうが しっかりと これも時代の 流れだろうか」

  「もし俺が 反対だったら 不合格 それほど今の 若者凄い」

  「回り道 して来たことは 無駄でなし ちゃんと見ている 試験する人」

 

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