○私の常識が非常識になる
私は2年前まで35年間役場に勤めていました。合併前の役場という古い時代のことなのでそう思うのかも知れませんが、退職して外から合併した市役所を冷静に見てみると、常識と思っていたことが意外と非常識だったことに気がつきます。市役所というのは少なくともその地域の情報が沢山集まる場所であることには変わりはありません。しかし変わった見方をすると市役所に都合のよい情報だけが流れて、都合の悪い情報は流れてこず、地域住民から「えっそれも知らないの?」といわれることがよくあるのです。また市役所の中で考えて常識だと思っていたことが非常識だったことも意外と多いのです。何時だったか市役所の職員が外の喫煙場所で仕事中たむろしながらタバコを吸ってる話をしましたが、その後も同じような光景を何度も見ました。これは市役所の常識が住民から見ると非常識だし、相変わらずお茶を女性が入れるという常識も非常識なのです。これらの非常識は気付いて直せば簡単に常識の世界へ返すことが出来るのですが、非常識のままこれからも続くことでしょう。
数日前、友人から2冊の本が届きました。「この本は面白いから」といわれて注文をしていた健康に関する本です。まだ全てを詳しく読んでいないので何ともいえませんが、走り読みをした限りではその2冊の本で、私のこれまでの健康に関する常識が非常識になってしまいました。勿論これは著者の私見ですからその全てを信じることは出来ませんが、思い当たる節が幾つかあるのです。
まず「牛乳」に関することです。日本人の殆どの人が「牛乳はカルシウムが多く骨粗しょう症によい」と思って毎朝飲んでいるのですが、この考えが根本的に間違っているというのです。妊婦にさえ勧める牛乳が飲めば飲むほど骨粗しょう症になるというのです。骨粗しょう症発症率ワースト3の国はアメリカ・フィンランド・スウェーデンといった酪農・乳業王国であり、牛乳を飲まない国だからといって骨粗しょう症に悩まされている国はないというのです。牛乳は子牛を育てるには最高の飲み物なのですが、その子牛でさえ人間と同じように一定期間が過ぎると乳離れするのに、人間は他の動物の乳を飲んで死ぬまで乳離れをしない唯一の動物である話もうなずけます。更に驚くのは牛乳に含まれるカゼインという物質は発ガン物質であり牛乳を止めればスギ花粉症などにはならないそうです。「牛乳が身体によい」というのは牛乳に関わる人たちの都合のよいコマーシャルであるとまで言い切る根拠も面白く、確かめてみたいものです。
もう一つは「朝飯」に関することです。このところ朝飯を食べないで学校へ行く子どもが増えていることが様々な場所で警鐘として紹介されています。私も「朝飯ぐらいはしっかり食べないといけない」と思っています。人間の身体には「摂取と消化」「吸収と利用」「排泄」という3つのサイクルがあることは論を待ちません。そのサイクルを時間を追って考えれば午前4時から正午までは排泄の時間だそうです。その排泄の時間(体内の老廃物と食物カスを排出する時間帯)をにご飯をいっぱい食べることは理に適っていないというのです。その空腹時に果物を取ることを勧めるところまで読んで、「朝フル会」の人々のことを思い出しました。朝の空腹時に思い切ってフルーツを食べると痩せて健康体になると聞いています。フルーツは糖分だから食べると太るという常識もこの本では非常識な話として紹介されています。
健康が気になり始めた私の常識を非常識にし始めたこの本をもう少し詳しく読んで、もう少し勉強し、そしてもう少し健康になりたいと思いました。ちなみに今は午前4時、そろそろ私の体は排泄の時間です。
「常識は 見方変えれば 非常識 知らぬこと知り まともな人に」
「牛乳が 身体によいと 思ってた 今日からどうする 半信半疑」
「とりあえず リンキャベクリアー わが食事 健康考え 少し変えねば」
「知らないと 知っているとは 大違い 今まで俺は 何を信じて」