○夏至だのに日が長いって感じない
昨日は一年中で一番昼が長い夏至でした。年末近い冬至から比べると夕暮れは2時間半も違うし、朝だった2時間くらい違うのですから、外が明るい間働こうと思えば滅茶苦茶長く働けるのですが、人間の体力が持たないのか相変わら朝8時30分に始業して5時には終わるというキリギリスのような働きを誰もがしているようです。毎日24時間のリズムで動いている私たち人間にとって与えられた時間は誰も同じなのに、そして私自身にとっても冬も夏毎日も同じなのに長くも短くも感じるのはやはり体内の心の持ちようではないかと思うのです。
この数日自由人といいながら日程が立て込んでいて昼が長いのに一日がアッという間に過ぎていくような錯覚にとらわれています。多分今日も、昨晩娘の夜勤の都合で泊まりに来ている孫を松山の幼稚園に連れて行き、午前中は日銀松山支店で金融広報アドバイザーの研修会に出席し、午後1時からは教育センターで10年教員相手に講義を行い、それが終わると高速道路をひた走り、夜は岡山県和気町で合併記念セミナーでまちづくりの講演をするのです。本来なら今晩はゆっくりと旅先で宿泊すればよいのでしょうが、明日半日が潰れるので、引き返して来るのです。
普通の人では考えられないこんなスケジュールで動いている私を見て、セミリタイアした人とは思えないと誰も驚きますし、妻は「若くないんだから余り無理をしないようにユックリズムで」と足を引っ張るのですが、当の本人の私は以外と平気でむしろこのスリルを味わっているような錯覚にとらわれています。このパワーは一体何処で育ったのか自分にも分らないのですが、多分長年の行動パターンが私の体内時計に組み込まれているのだと自分で納得しています。人間牧場の建設を思いつき実践に移してからこの一年間はそれまでの室内会議の数がめっきり減り、教育長という責任からも解放されて屋外で農作業することが多くなって体力的にも自信がついたためでもあるようです。風呂上り自分の体を鏡に写してみると一目瞭然で、体重は55キロと痩せたままですが顔は日焼けして、腕や胸も昔漁師をしていた頃のポパイ気味の体には程遠いのですが精悍な体つきに変身しています。
体と心のバランスがとれている時は一日の暮らしが充実し、疲れを感じさせないようですからひょっとしたら61年間生きてきて今が一番心と体の安定があるのかも知れないと極力幸せ感を回りに感謝しながら生きていくように心がけています。戸主たる私の安定は家族の安定にもつながり、少し痩せたいと努力している妻も、体に少々不安を抱えるようになった親父も、勉学者就職活動などに悩む息子も、人からみれば大した悩みでもなくそれなりに日々の暮らしを楽しんでいる様子なので目出度し出酢。
今日から猫の目くらい少しずつ昼が短くなって行きますが、せめて昼が長い分充実した暮らしをエンジョイしたいものです。
「長い昼 感じもせずに 日が暮れる 無意識過ごす 本当は幸せ」
「リタイアを しても驚き 超多忙 それでもウキウキ いいね納得」
「風呂上り 自分の体 鏡見て まるで骸骨 理科室見本」
「穏やかな 日々の暮らしに 感謝して 今日も一日 働く喜び」