shin-1さんの日記

○天気一変

 今朝は朝から雷がゴロゴロ鳴るし、風は強くなるし大変なオ荒れ模様の天気です。多分寒冷前線が四国地方を通過するためのいたずらでしょうが、どうやらこの雷は北国で言う雪を呼ぶ前触れのようなシグナルだと思うのです。師走に入っても連日15度以上の温かくて穏やかな日和が続いた反動で、多分これでやっと今年も冬になるに違いなく、夕方からは北西の季節風が強くなるに違いないのです。

 そんな天気の短期予報もあって昨日は半日人間牧場へ出かけました。灯油を風呂ボイラーやストーブに満タンにしたので、今月10日の地元女性の来牧場に備えて、ロケーション風呂のボイラーにも給油することも仕事です。仕事といっても18リットルのポリ容器一つあればほぼ満タンになるのです。このボイラーは中古で地元の水道屋さんから無償で譲り受けたもので、今年の春にはボイラーとタンクをつなぐホースが劣化断裂して灯油が漏れ出し、痛い目に逢っているので慎重に給油をしました。その後ホースを真鍮のパイプに変えたため大丈夫なのですが、何故か気になるのです。

 その後鋏と鎌を持って人間牧場の周辺を見回り要らぬ小枝を取り除いたり、ススキの株を刈りつけ、ぶるーべりーの下草に敷き詰めたりしながら時を過ごしました。今年の秋の草刈りは万全だったようで、その後は草も伸びておらず、このまま冬を越して春を迎えられそうです。梅林の木々もすっかり葉を落とし、栗の大木のみが紅葉をまとっていました。

 人間牧場の周りにはハゼが沢山あって、海岸沿い故に今頃綺麗な紅葉が楽しめるのです。

若松進一ブログ

 このハゼも夏には蔓が巻きついて放っておくと枯れる運命にありましたが、夏の暑い時期にこまめに登ろうとするカズラを切ったお陰で美しい紅葉を楽しめるのです。これ以外にもツリーハウスの周辺にはハゼの木が何本かありますが、カズラの餌食になって美観を損ねているようです。来年は是非のもカズラをしっかりと切り、秋の紅葉を楽しむイベントでもやりたいと思っていますが、夏になると延びる草やカズラの勢いに押されて、手に負えないのかも知れません。

若松進一ブログ

 昨日の海は嵐の前の静けさとでも言うべきか穏やかで、眼下に見える豊田漁港には漁を終えて帰る漁船が、エンジンの音も軽やかにひっきりなしに入港していました。長閑な港の風景を見ていると、何ヶ月か前原油の高騰で全国の漁師さんたちがストライキをして出漁しなかったことを思い出しました。今は原油の値段も下降を続け値上がり前の水準に戻っているようですが、世の中の不況を反映して、魚の値段が安いと漁師さんたちはこぼしていました。

 私もこの港を根城に18歳から25歳までの7年間漁師をしていたこともあって、何故かこの風景が大好きなのです。港の風景もあの頃とはすっかり様変わりをしていますが、港の沖合に見える島影などは太古の昔から変わらない姿だと思うと、少年のころにこの山から見た姿とダブって見えて、死んだおふくろや、処分した若吉丸を思い出すのです。昔日の思い出に浸る余裕もなかったこれまでとは違い、回顧する気持ちが出来たのは加齢のせいかも知れないと一人納得しながら、背もたれ椅子に体を沈めウッドデッキで本を読みながら少しの間転寝をしました。

 

  「背もたれの 椅子に体を 沈めつつ 転寝楽し 至福過ごしぬ」

  「師走だと いうのに赤い ハゼ紅葉 誰も愛でずに 散るはかなさよ」

  「七年も 眼下の港 出入りした 懐かし日々は 未だ帰らず」

  「思い出を 持てる幸せ 感じつつ 沖合い浮かぶ 島影眺め」

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