shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年9月6日

○冷蔵庫を買い換えました

 わが家の冷蔵庫は4段タイプの立派なものでした。「ものでした」という表現は昨日でもう過去の事になってしまったからです。この冷蔵庫実は17年も前に購入したものです。ご主人様である私の貧乏性に付き合ってくれて、よくもまあ17年間も持ったものだと感心し感謝しています。この冷蔵庫を購入する頃のわが家は私たち夫婦と子ども4人の大家族でしたから、当時売り出されているものでは一番大き目の冷蔵庫を買いました。冷凍庫もチルドも備わっていましたから、妻は重宝がって使っていました。わが町は海の側なので魚をいただくことが多いため、冷凍保存することが多く、この冷蔵庫の冷凍庫だけでは保存しきれず、結局は大きな冷凍庫を別に買って、生活防衛をしているのです。

 数ヶ月前から妻の行動が気になりました。たまにデパートに行くと電気製品売り場に直行し、幅や高さや容量を調べながら、熱心に手帳にメモをしているのです。「何で」と聞いても「うんちょっと」と軽く流していましたが、今考えると冷蔵庫の寿命を想定して、時期候補を調べていたようです。主婦にとって冷蔵庫は今やなくてはならない必需品なのですから当然といえば当然でしょうが、今までの冷蔵庫程度の大きさを確保するためには20万円そこそこの出費が必要なことも妻の悩みの種だったようです。数日前そのことの相談を受けました。コツコツ集めた冷蔵庫のカタログを金額と容量、デザインと機能性などを比較しながら決めました。最近電気器具は相次ぐ大型店の出店により、価格破壊が起こっているようですが、少々高くても地元の業者さんで買おうと言うので、馴染みの電気屋さんにお願いする事にしたのです。

 昨日の夕方妻と私が帰るのを見計らって電気屋さんが大きな冷蔵庫をトラックに積んでやって来ました。今の家は家の間仕切りが細かく仕切られているため、時には窓から入れるそうですが、わが家も裏の庭からのお嫁入りです。私は腰の具合が悪く手伝うことが出来ないため、余り足手まといになってもいけないので書斎に入って設置完了の時をまっていました。妻は冷蔵庫の中身を入れ替え、古い冷蔵庫を家電リサイクル法によって処分しなければならないので、取って帰ってもらうべく忙しく振舞っていました。

 「お父さん、冷蔵庫が入ったよ」と呼びにきたので台所へ行ってみると、ステンレス基調の冷蔵庫が存在を誇示するようにデンと元の位置に座っていましたので、デジカメを取り出し嫌がる妻とともに記念写真を撮りました。



「お父さん、この冷蔵庫何年持つかねえ」とは妻の弁、早くもこの冷蔵庫の耐用年数を気遣う当りはさすが主婦歴33年のベテランです。電気屋さんの話によると家電製品の寿命は10年くらいだそうです。昔のように傷めば直して使う時代は終わっていて、傷めば直ぐに買い替えるのが常識だそうです。わが家の冷蔵庫は大事に使ったため17年間も持ちましたので、電気屋さんが「奥さん、こんなに長持ちさせると電気屋の商売が上がったりです」と呆れていたようでした。

 それでも、古い冷蔵庫が役目を終えてトラックに詰まれ無造作にロープをかけられて去って行く姿は、長年慣れ親しんだだけにさすがに寂しく感じました。

 二人だけの夕食が終り、片づけが終わると妻は散歩のついでに1キロほど離れた電気屋さんに支払いに出かけました。田舎ではどこの電気屋さんも経営が苦しいようで、現金払いに「助かります」といってティッシュペーパーを10個もくれたそうですが、17万円の臨時出費のために妻は相当勘弁をしてかき集めたようです。貰って帰った請求書と領収書を家計簿別冊のノートに張りながら、「この冷蔵庫何年持つかしらね」と、聞くでもない私にまるで独り言のような言葉を発していました。仮にこの冷蔵庫が電気屋さんの言うように10年持つと、私は72歳になります。わが人生を85歳までだとすると、後一回は買い換えなければなりません。人生の終りが忍び寄るような少しだけ寂しさを感じる冷蔵庫の嫁入りでした。

  「十七年 よくも持ったな 冷蔵庫 妻のやりくり 生まれ変わりて」

  「入れた場所 分らぬままに どこここを 開けては締める 新品嬉し」

  「次に買う 時には私 何歳か 今の年齢 十足しゃいいの」

  「この一年 コツコツ貯めた 主婦の知恵 臨時出費も ちゃんと対応」

 

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