shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年4月12日

○里芋を植える

 今日は抜けるような青空です。周りの山々の色も日増しに濃くなって桜の名残り花がひらひらと舞い落ちる姿は何とも風情のある風景です。木陰はひんやり日向はポカポカで、一年中で最も過ごしやすい季節かも知れません。

(わが家の借景である本尊山は萌えるような春色に染まって目にも鮮やかです)

 今日は朝から親父の手伝いです。90歳になった親父は老いてなおかくしゃくとして畑の作付けの責任者です。昨晩親父から「明日は里芋を植えるので手伝って欲しい」旨の依頼がありました。「明日は一日家にいるから」と告げていましたが、あいにく孫を松山の幼稚園へ連れて行くことになって、帰りは9時半でしたが、気の早い親父はもう植え付けを始めていました。里芋の種は地元の種物屋さんにお願いして5キロも購入しているのです。既に何日か前から耕運機をかけて地ごしらえを終えている畑に紐を張って真っ直ぐに植える念の入れようで、62歳になった私が90になった親父の手伝いをするのですから、まるでカラスと権兵衛のようなものです。

(綺麗に作付けの終わった里芋畑)

 親父が鍬で作った穴に種芋を一つ一つ置いて行き、親父が種芋の芽を見て植えた後に牛糞と肥料を振りまく、その上に親父が土を被せ、その上に私が籾殻を蒔くという作業を3時間もやりました。さすがに5キロの種芋は量が多く中腰の作業なので腰に疲労がたまって、時々腰と背筋を伸ばしながらの作業を続けました。

 母が存命中は家庭菜園で作る野菜の種類も豊富でしたが、段々数が少なくなっていました。私が退職してから当てにしていた労働力が当てにならないことを悟った親父は再び色々な種類に挑戦です。タマネギもジャガイモもニンジンも、それなりに育っていますし、ホーレンソウやキャベツやブロッコリーもいよいよ葉境で、これからはナスやキュウリといった夏野菜の作付けももう間もなくです。

(3日前親父と二人で草取りをしたタマネギ畑、今のところは順調に育っています)

 親父は何をしても研究熱心で、里芋の作付けに当たっては近所のおばさんに作り方の指導に来てもらいました。そのおばさんも5キロの種芋には少し驚いていたようでしたが、言われたままに植えた所へ指導してくれたおばさんが顔を出し「自分より上だ」と褒めて帰りご満悦でした。

 年寄りにとって季節の変わり目は命取りになりかねない気候です。寒さも季節の変わり目も無事乗り切って春を迎えた親父の姿を見ながらホッと一息といったところです。「今年は里芋でも作ってみよう」と意気込んだ作付けですが、親父の苦労は夏の暑い日里芋に水をやることです。幸い畑の隅々まで水がやれるよう家の井戸から自分で配管をしていますが、それでも元気で水かけできる自信を持って生きていることは何よりの嬉しさです。

 今年は里芋の葉っぱに溜った夜露で七夕飾りの文字を書きたいし、お盆の迎え火を焚く時の弁当の下に里芋の葉っぱを敷いて母親の霊を迎えられそうです。母親が逝って早6年、今年の初秋には7回忌の法要を営まなければなりません。親父の兄弟姉妹はまだ6人元気で暮らしていますが、母の兄弟姉妹は全て亡くなりました。先祖祭りをするのは長男たる私の務めですが、若くしてガンに侵されながらもここまで生きた親父が一日でも長生きできるよう心から祈っています。勿論私自らの健康も保持しつつ・・・・・。

  「里芋の ように子宝 恵まれて 一+一= 六となりぬる」

  「里芋の 葉っぱで雨を しのぐ様 孫が真似する 蕗の葉っぱで」

  「里芋の 葉っぱの梅雨を 見る度に 亡き母恋し 今は何処やら」

  「里芋を 桶で転がす 芋洗い ともに磨いて 綺麗になりぬ」 

  

[ この記事をシェアする ]