shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年6月23日

○勧奨退職の決断

 この歳になると私の元へは色々な人生相談が持ち込まれます。夫婦の折り合いが悪い離婚騒動とか、体調が悪く病院に行ったらうつ病と診断されて休職したいとか、はたまた仕事を辞めたいとか、一見幸せそうに見える人が深い悩みの淵に立って悩んでいるようです。私には離婚の経験もうつ病になったことも、仕事を途中で辞めたこともない未経験者なので、本当にその人の気持ちを汲み取ることは出来ませんが、それでも一緒に悩み一緒に解決しようと、糸口を探すくらいなら出来ると思い相談に乗るのです。

 何年か前、子供のいない役所に勤める晩婚女性からある相談を受けました。その女性の夫が脱サラして新しく募集している公共施設で食堂を開きたいと言うのだそうです。それなら私も一緒に夢を追おうと役所を退職したい旨の相談でした。夫の会社は民間で小さく退職金などなく、女性の退職金をつぎ込んでの出発になるとの話や、公共施設の目指す目標・集客などがはっきりしない今の決断は危ないから、私の友人にリサーチを頼んでみる事でその場は別れました。友人のFS調査によると目標や集客数値予想は惨憺たるもので、残念ながら赤字になる結論が出たのです。私のこの資料に女性は驚きましたが、その夫はの意志は固く結局その方向に走ってしまいました。しかしその女性は「夫こけたら妻こけるでは元も子もないからあなただけは今の仕事を続けなさい」という私の忠告を守り職場に踏みとどまり、土日や祭日に裏方として援助をしているようです。先日気になってその女性に会ってみました。開口一番「あの時若松さんの言葉がなかったら私は職場を辞めていたでしょう。今の夫の仕事は若松さんの調査どおりの結果で、夫も今は後悔していますが、かなりの資金を借金で投資したこともあって止めることは出来ません。土日も祭日もない働きがどれ程大変か、今になって分りました。でもそのことが随分人生勉強になり今の仕事に生かされていますので、まあそれが救いでしょう」と胸を撫で下ろしていました。

 「若松さんのような自由な人生が送りたい」と今の私を見て誰もが言います。私は今の自由な人生に満足し自由な人生を見せびらかせていきているのですから、周りの人はそう思うに違いありません。しかし今の自由を手に入れるまでには35年間の涙ぐましい努力があったことを知る人は少ないのです。何かの壁にぶち当たると人はその場から逃げ出したくなったり辞めたくなったりするものです。その時「ちょっと立ち止まって」自分を見つめたり、親しい人のアドバイスを貰うことは道を誤らないで済むことになるのです。

 行政が人余りの手段として打ち出した「勧奨退職制度」は少なからず行政に働く人たちの間に波紋を投げかけています。小さな田舎町の役場で親方日の丸で過ごしてきた人が、平成の大合併という思わぬ黒船来航によって心が乱れ、「本庁で仕事をしなければならなくなったり、難しい職責に頭を悩ますのだったらいっその事辞めたい」と思うのは無理からぬことです。でも給料が安いと不満を言ったって役所の給料を別の働く場所で稼げるほど世の中は甘くないことをしっかりと認識しなければならないと思うのです。

 先日「あなたの日給や時給はいくら」と役所の職員に尋ねたら「月給なので分らない」とう答えが返ってきました。今社会では時給800円から1000円程度でしょうか。800円だと8時間で日給6400円になります。1ヶ月に20日働くとして月給128000円です。勿論ボーナスも退職金もなく休めばお金は貰えません。年収を12ヶ月で割ると月給が、月給を30日で割ると日給が出てきます。時間中にお茶を飲んだりタバコを呑んだり、休みも給料として出ていることを思えば、何と恵まれた環境にいるかお分かりでしょう。

 さああなたはこれでも勧奨退職で別な道を進みますか。

  「恵まれた 場所にいるのに 恵まれぬ 不平不満は 次から次へ」

  「給料と あなたの仕事 シーソーに 乗せてください 重いのどっち」

  「辞めたいと わがまま言う奴 すぐ辞めろ あなたの変わりは 幾らでもいる」

  「あの時の あのアドバイス なかったら 私辞めてた よくぞ辞めずに」

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shin-1さんの日記」への1件のフィードバック

  1. 中脇裕美

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    毎日お疲れ様です。
    感心しきり。です。
    7月3日は、宮地と下方というところです。
    宮地55戸、下方67戸両方とも団地をかかえているので戸数は多いです。
    役場から3分くらいのところで講演ですので7時に到着していただけますか。宮地は西土佐ではお町です。
    何とかもう一度交流人口を増やしたいとかんがえているようです。
    下方は、なにか集落が一緒になってがんばっているというように見えないのですが・・・。両方とも団地には若者がいるのに、協力体制がないようです。またお電話します。
    それではおやすみなさい。

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