〇ムササビ捕獲作戦大成功(その2)
ムササビに何とか外に出て欲しいと思い、あれこれやったものの効果がなく、神経衰弱気味の息子が私に助けを求めました。二人で相談し生け捕りにすることを思いつきました。親父が存命のころ庭の池に沢山の鯉を飼っていました。鯉ヘルペスで鯉が死んだため、池をつぶしましたが、その折使っていた大きな輪っかの掬い網があることを思い出し、倉庫から取り出した掬い網の網をハサミで除去し、漁師さんから貰っている柔らかい網を、縫い合わせることにしました。東屋で懐中電灯の明かりを頼りに作業をしましたが、元漁師だけに30分ほどで思った以上の袋状の掬い網が出来ました。
息子は意気込んだものの、そう簡単に使えられる相手ではないことを覚悟し、天井板を剥がした場所に柄を抜いた掬い網を置き、下に脚立を立てて、ミカン用のキャリーを受けに置いて、網にかかるのを待ちました。息子は寝ないで時々見回りしたようですが、午前3時半ころムササビが目論見通り網に入ったと、眠気眼の私を起こしに来ました。 作戦大成功ですが、夜も明けきらぬ深夜故、キャリーを2段重ねして逃げないように運び出し、ブロックの重しをして夜明けを待ちました。
ムササビは保護獣ゆえ勝手に捕まえたり殺したりすることはできませんが、網から出して外に逃がすと、また舞い戻ることも予想されるので、今日にでもわが家から遠い人里離れた場所まで運び、逃がしてやろうと思っています。保護獣と言えどハクビシンやタヌキと同じ有害鳥獣ゆえ、心が揺れますが、噛まれたりひっかき傷を負うと、狂犬病のような病気に会う危険性もあるので、慎重に作業をしたいと思っています。何はともあれ若松家の世間を騒がせたハクビシン騒動はこれにて一件落着となりました。
「倉庫から 鯉専用の 掬い網 持ち出し改造 元漁師ゆえ」
「袋状 掬い網天井に 仕掛けて 待った甲斐あり 捕獲成功」
「憎いやつ だけど温情 人里の 離れた場所へ 逃がす計画」
「今日からは 枕高くし 寝れまする 息子家族も 今日は寝不足」