人間牧場

〇いきなり「ドサッ」と倒木
 今朝も毎朝の日課であるウォーキングに出かけました。中学校前を通って山道に入りました。昼なお暗いスギ林に差し掛かった午前6時11分、何の前触れもなくいきなり大きな杉の木が目の前に「ドサッ」と音を立てて倒れてきました。

いきなり目の前に倒れてきた杉の木の倒木

まるでスローモーションの映像を見ているようなシーンに大いに驚きました。もし1分1秒早かったら、多分私はこの倒木の下敷きになったであろう事を思うと、寒気がするほどでした。倒れた杉の木は山藤のつるが巻き付き、既に枯れていました。おそらく巻き付いた山藤が杉の木を動けなくして生気を吸った結果枯れたようでした。

山を開いてスギやヒノキを植林するのはよくある話です。苗気が幼木の時は下刈りを、少し大きくなると枝打ちをして、間伐を繰り返しながら森を作るのですが、現代は過疎や高齢化でそうした林や森の世話も行き届かず、せっかく成長した木も、大きく太ることなく短い生涯を倒木という形で終えるのです。

 森は緑のダムと言われていて、健全な森は保水してくれますが、間伐や枝打ちなどの世話を怠ると土や岩を食んだ根が弱くなって、雨が降ると土砂災害や土石流を引き起こすのです。道を塞いだ今朝の倒木は、山の持ち主も知らぬことゆえ、しばらくの間は道を塞ぎます。

 森林浴などと悠長に考えていましたが、森とていつ何時、何が起こるか分かりません。昨日関東地方は九州や四国に先んじて梅雨入りをしたようですが、間もなく私たちの地方も梅雨入りです。しっかりと気を引き締めて暮らしたいものです。

「ウォーキング 途中いきなり 目の前に ドサッと倒木 わが目疑う」 

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