〇石垣は続くよ何処までも(その4)
急な思いつきで、家庭菜園の下の石垣の草を引こうと、2週間前からやり始めました。最初引いた場所は石垣の高さが比較的低い場所だったのでスピードが速く、難なく進むものと思っていましたが、その後いきなり3mもの高さになり、さっぱり前に進まなくなりました。
それでもやり始めたので意を決して、空いた時間を利用して少しずつやっています。ここに来て石垣が途方もなく長い最後の場所になり、「●✖▼・・・・」の気分で、立てた脚立に登ったり降りたりしながら、こけないよう慎重にやっていますが、「はかどらない」「前に中々進まない」状態です。
石垣には長年引かなかった茅の根とコケ、それにシダ類やツタ類もあって、片手に剪定ハサミやコケを落とす手鍬、それに根引き用の道具を持ち、使い分けながらやっています。それでも牛歩のようですが昨日も少しだけ前に進み、夕方5時の時報を知らせるミュージックサイレンを聞いて、辺りが薄暗くなりつつあることに気づき、作業を終えました。
延々と続く石垣ですが、救いはこれから少しずつ石垣の高さが低くなることで、天気の具合を見ながら折を見て一気に進めたいと思っています。昨日草を引いた石垣も見事な雑石積みで、近所のおじさんが散歩の途中「綺麗な石垣になりましたね。怪我をしないよう頑張ってください」と、嬉しくも励みの出る声をかけてくれました。ゴールが見えてきました。
「石垣の 草を引こうと 思いつき 始めたものの 悪戦苦闘」
「山・峠 超えた気もする 作業だが まだまだ先が 長いとため息」
「石垣に 比べりゃ俺の 草引きは 鼻くそ目くそ 積小為大」
「先見えた 先はまだまだ 凡人の 私ゆえなる 複雑気持ち」