人間牧場

〇雨の中「いい湯だな」

 昨日は前日いっぷく亭の皆さんが人間牧場へ研修に来た折、足湯のサービスをするべく、ボーラーのスイッチを入れてお湯を張りましたが、皆さんが帰ってからお湯を抜き掃除をして帰ったものの、どうやらボイラーのスイッチを切るのを忘れたようで、少し気になっていたので、眼科検診を終えて昼食を済ませたあと、人間牧場まで足を伸ばしました。昨日は前日からの雨が降り続いて、山道は水が流れてていたので、慎重に運転しました。

押上げ窓を押し上げて風呂を楽しむ私
押上げ窓を押し上げて風呂を楽しむ私
ロケ風呂から見える雨の豊田漁港
ロケ風呂から見える雨の豊田漁港

 心配どおり案の定スイッチは入れたままだったので、急な思いつきで風呂を沸かし、温泉気分を味わおうと、前日に続き風呂釜が冷えているので少し熱めにお湯を張りました。10分もすればお湯が溜まったので、前面の押し上げ戸を開けて、昼から一人温泉気分に浸りました。下界は雨霧が出て遠望はできませんでしたが、豊田漁港が一望でき、何ともいえない至福の時でした。少し熱めのお湯も頃合となり汗が噴出し、出たり入ったりを繰り返し、30分も楽しみました。

 このお風呂は通称ロケーション風呂といい、眼下にオーシャンビューの伊予灘を眺めながら風呂を楽しめるよう設計されています。周りに人家もなくプライベートなため、臆目もなく突き出した少し小さめのウッドデッキに素っ裸で出ることもでき、最高の気分です。壷くり状になっていて、普通は7~8人が足を突っ込んで足湯を楽しみますが、私や息子は折角造ったロケ風呂なので、灯油ボイラーと薪併用の風呂を沸かしたりしながら時々こうして温泉気分を味わっているのです。

 ロケ風呂のお湯を抜き、忘れていたボイラーのスイッチを切ったことを確認して、水平線の家の板間に置いた、背もたれ椅子に毛布を被ってポカポカした体を沈め、書棚から取り出した本を読みながらついウトウトしてしまいました。「温泉気分で本を読みながら昼寝ができる」、何て贅沢なひと時でしょう。これぞ私が目指す人間牧場を造った一番の使い方です。人間牧場も造って早10年、すっかり忘れていた使い方です。これからも折に触れ無目的なこんな使い方を楽しもうと思っています。

  「ボイラーの スイッチ切るの 忘れてた 折角だから 温泉気分」

  「雨の中 押し上げ窓を 押上げて 五右衛門風呂に 体沈める」

  「風呂上り 背もたれ椅子に 持たれつつ 本を読んだり ウトウトしたり」

  「本当の 目的すっかり 忘れてた これから先は 当てなく過ごす」

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