人間牧場

〇カメラ散歩

 一昨日の日曜日は夜来の雨も上がり、風もなく穏やかな一日でした。午前中友人知人や取材外来人と、私設公民館煙会所で面談し、少し時間的余裕があったので陽気に誘われ、カメラをポケットに入れて散歩に出ました。毎日一万歩を目標に歩いていますが、この日はカメラ散歩の歩数も加わって、携帯付属の万歩計は1万3千歩も記録していました。近所の畑では雨が上がったため、野菜の手入れをする顔見知りのおじさんやおばさんが、背中を丸めながら草取りなどの農作業をしていて、顔を合わす度に立ち話で世間話をしましたが、このところの暖かさを少し異常ではないかと感じているようでした。

手入れの行き届いたみかん園の実り
手入れの行き届いたみかん園の実り
絵に画きたくなるようなみかん
絵に画きたくなるようなみかん

 近所の畑も田圃もやはり高齢化の影響でしょうか少し荒れ気味で、間もなく耕作放棄地にランクを落すかも知れない予感を感じながら歩きましたが、手入れの行き届いているみかん果樹園はやはり別格で、さすがと感心しつつ、持ち主の人の了解を得て畑に入り鈴なりの色づいた、まるで絵に書いたような美しいみかんを、写真に撮らせてもらいました。お礼?にとみかんをハサミで摘んでいただきましたが、甘さも程好く味もしっかり乗っていて、これならお金になるだろうと問いかけると、露地みかんの価格は安く、みかんでは飯が食えないし、高齢なのでそろそろ終わりにしたいと、淋しく話していました。

 かつては耕して天に至ると形容された、双海町のみかん畑も次第に姿を消し、伐採されたみかん園にはキウイやビワ、シキビなどが植えられ、便利の悪い急傾斜地には杉やヒノキが植林されて、昔の姿は見ようもなく、すっかり様変わりをしていますが、これからは改植や植林すらされない耕作放棄地が増えるのではないかと危惧されています。イノシシの被害も甚大で、イノシシを年中追いかけている人は、年間100頭以上も鉄砲や罠で仕留め、有害鳥獣捕獲助成金を沢山貰った人が、何人もいると聞きました。わが家の裏山にもイノシシが出没し、今朝も新しい足跡を見つけました。このままだとふるさとの野山田畑はどうなるのだろう?と、心配しながらの散歩となりました。

  「雨上がり 近所のんびり 散歩する おじさんおばさん 腰をかがめて」

  「立ち話 会う人ごって つまらんと この世嘆いて 生きてるようだ」

  「田畑の あちこち耕作 放棄地が 目立ってきたと 実感しつつ」

  「手を入れた みかん園入り さすがだと 誉めたお蔭で ミカンを貰う」

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