人間牧場

○年越しそば
今日は朝から暖かく穏やかでした。そのため外に移動用かまどを出し、年越しそばを作る準備をしました。前もって一ヶ月前からこの日のために薪を割って、畑の隅に積んで乾燥しておいたものを運び、鍋釜に水を張り焚き付けました。まず鍋で煮干しと昆布を入れて出汁を取りました。この出汁で煮物や年越しそばの汁を作り、そばとうどんを茹でました。うどんは20分,そばは5分のタイマーをかけ、妻は慣れた手つきで作りました。
昼ごはんは釜揚げ熱々のうどんに、生醤油と卵をひとつ落とし、薬味の刻みネギを入れ、釜玉にして食べました。
その後前日息子が友人から頂いていた猪肉でチャーシューを作りました。猪肉を二度湯ではえ、その後砂糖と醤油、
味醂などを加え、煮詰めてゆくのです。途中雷が鳴って天気が急変し、東屋へかまどを移動するハプニングにも遭いましたが、どうにか煮詰めて美味しいチャーシュウが出来上がりました。妻はせっせとおせち料理を作り、夕方年越しそばを作って一年の食を締めくくりました。

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〇何げなく使っている「消毒」という言葉

 昨日の朝新聞を読んでいて、面白い記事が目に留まりました。日常何の疑いもなく何げなく使っている、「消毒」という言葉です。漢字で書く「消毒」とは、読んで字の如く「毒を消す」ことです。切り傷をするとオキシドールで消毒し、切り傷についた雑菌を殺して清潔にし、化膿しないようにリバテープや包帯で保護するのです。この時使うのが「薬」です。薬は草冠に楽と書きます。浅学な知識しかないので深くは分りませんが、薬の源はやはり自然に生えている野草、つまり漢方薬草のようだと想像できるのです。

 私たちが子どものころは、少々の軽い切り傷ならそこら辺に生えているヨモギを取って手で揉み、傷口に当てておく、といつの間にか血は止まっていました。また傷口が化膿したり出来物が出来ると、オバコという草を取ってきて軽く火であぶり、傷口に当てておくと膿を吸い出してくれました。一事が万事病院にも行かず、市販の薬などに頼ることもなく、祖母や母から漢方薬療法を学んでいました。まさに自然を味方にした治癒力でしたが、今はそうした草等には見向きもしなようです。

 ふと私たちが田舎で何げなく使っている「消毒」という言葉を思い出しました。みかんや野菜に農薬をかけることを、「消毒」と言っているのです。農業で言う消毒とは果樹や野菜に群がる害虫を駆除したり、病原菌を駆除することですが、これはひょっとしたら大きな間違いのような気がするのです。農作物を見た目健康的に作るのには、肥料と農薬の手助けをしなければ殆ど不可能なことは、家庭菜園をやっている私でも知っている周知の事実です。最近は農薬に馴れた害虫と病気が蔓延するため、さらに強い農薬を散布しなければならず、トレーサビリティなどと口では格好良く言っていますが、残留農薬は目に見えないため、どこまで信じていいか疑問も多いのです。

 農作物に農薬をかけることは、害虫や病気に対する消毒ですが、消毒した農作物は農薬を被った人間にとっては危険な食べ物となるのです。私はそのことに疑問を感じて無農薬に極力徹して、この5年間土作りに励んだお陰で、消毒しない野菜を作り毎日食べています。お陰様ですこぶる健康な体で、すこぶる幸せな日々を過ごしています。虫が食べて穴の開いたキャベツや白菜を毎日のように食べていますが、虫が食べても安全な見た目劣等品な野菜より、見た目綺麗な野菜を何の疑いもなく食べている皆さん、また消毒という言葉を何の疑いもなく使って農薬を振り撒いている皆さん、もうそろそろこんな疑問に気がついてみませんか。

  「消毒と 言いつ農薬 振り撒いて 野菜を作る 田舎危うし」

  「消毒を し過ぎ病気に 弱くなる 現代人は いつか滅びる」

  「見た目さえ 良ければ食べる 現代人 農薬漬けの 漬物食べて」

  「虫食べて 安全宣言 野菜食べ 毎日元気 これから先も」

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