〇孫たちの躾
私の机の前に日めくりカレンダーと、月めくりカレンダーが掛けています。日めくりは毎日めくらなければ意味がないのに、面倒くさいのか時々10日間も忘れてそのままになって、慌てて10枚も破らなければならない時もあるようです。その点月めくりカレンダーは1ヶ月に1回めくって、後へ回すだけなので、忘れることもなく毎月の曜日や予定が読み取れ、重宝この上なしといった感じで使っています。月めくりカレンダーには、今月の標語の欄は墨書き文字が大書していますが、これまでの半年次のような言葉が書かれていました。
1月 日々感謝していれば自然と心豊かに生きられる
2月 信頼と尊敬がよりよい人間関係をつくる
3月 勉強とは自分が成長するための土台を作ることである
4月 今自分ができることに全力で取り組もう
5月 知るだけでなく実行することが大切である
6月 子どもは自由に育てる中にも厳しい躾が必要である
もう既に今年も早半年が過ぎようとしています。私はこの月々の標語を噛みしめながら、ワンランクアップの日々を目指して暮らしていますが、今月だけは自分のことではなく子ども、とりわけ孫の躾について色々と考えさせられた一ヶ月でした。5歳と6歳の孫と同居しているため、何かにつけて子どもの躾が気になります。今月の標語のとおり子どもたちは自由に伸び伸び育ててやりたいと思う反面、靴を揃えることやあいさつをすることなど、子ども時代にしか学べないことを、毎日のように注意をして反復させているのです。お陰様で靴もきちんと揃えられ、あいさつも元気に出来るようになりました。
子どもは時々悪いこともします。その時はおじいちゃんの頑固さを目いっぱい出し、心を鬼にしてお仕置きをしてやるのです。その場合怒ると叱るの違いを弁えながらやっていますが、お仕置きの最たるものは悪いことをしたら、煙会所の暗い部屋をお仕置き部屋として入れてやります。これまでにも何度か泣き叫ぶ孫を入れてやりましたが、余程怖かったのか悪いことの予感があれば、お仕置き部屋の話をすると、直ぐに立ち直ることができるのです。
育爺の存在は好かれることも大事ですが、嫌われることも大事です。毎日一緒に入る風呂では、頭も体も丹念に洗ってやりますが、頭を洗う前には必ず孫たちは「お願いします」と私に洗ってくれる感謝を述べてくれるようになりました。躾とはよく考えて造られた漢字で、分解すると「身」+「美」=躾となります。いい躾のできる育爺になりたいものです。
「半年が あっという間に 過ぎて行く 日めくりめくり 時の早さを」
「月めくり 書いた言葉を 反芻し ワンランクアップの よすがにしつつ」
「よくできた 漢字と感心 する躾 身を美しく これから先も」
「ああ今日も かくてありなん 明日もまた かくてありなん 思い巡らす」