〇ペットボトル
最近はどこへ行っても、お茶を入れてくれるような所は殆どなく、特に会議ともなると、ペットボトルに入れられた様々な銘柄のお茶が配られますが、僅か2時間程度の会議中に、500mlのお茶を飲み干すのは容易ではなく、結局残ったお茶を持ち帰らなければならず、お陰で余りペットボトルを買わないわが家でも、一ヶ月に一度のペットボトル回収日には、それなりの量となるようです。
真夏が近づき、もう間もなく梅雨が明けると、毎年のように熱中症が問題になります。一番気がかりなのは95歳の親父の体調です。わが家は谷あいの高台に家があるため、夏でも網戸にすれば風が通って涼しいため、昨年も殆ど冷房を使わなかったし、親父の隠居にも今のところ冷房装置はついていません。今年はエアコンをつけてやろうかと妻と相談し、親父に話しましたが、「冷房は嫌いだし要らない」の一点張りです。それもそのはず、週に二回通っているディサービスも寒くて仕方がないとこぼしています。
ペットボトルの飲料等飲まなかった親父がこの2~3年、熱中症にならぬようにとポカリスエットやアクエリアスを勧めたところ、最初は嫌がって「こんな物飲めない」と言っていたのに、最近は「あの飲み物を買ってきてくれ」と若嫁に頼み箱買いして、むしろ進んで飲むようになりました。別に悪いものでもないので傍観していますが、ペットボトルの回収日には私たち夫婦をしのぐ量があって驚いています。
講演先で演台上に出されるのも、今は水差しではなくペットボトルで、主催者の配慮で開封してくれているので、終れば礼儀として飲まなくても、持ち帰らなければなりません。これも相当な量となるのです。わが家ではこのペットボトルを再利用し、水や梅ジュース、青汁などを入れ冷蔵庫で冷やして飲んでいます。水筒のように手間暇かけることもない便利さが受けて、これからもペットボトルは益々私たちの暮らしの中に浸透することでしょうが、真心こもった日本人らしいお茶の接待も、私的には欲しいと思っています。
「近頃は どこへ行っても お茶を汲む 姿見かけぬ ペットボトルで」
「熱中症 ならぬようにと ポカリ飲む 親父流行 先取りしてる」
「演台の 上にもやはり 水差しに 代わって ペットボトルの 水お茶置かれ」
「町内の ペットボトルの 回収日 高く積まれた 量に驚く」