○わが家は人生の楽園
最近忙しくて自宅の周りを観察する間もなかったのですが、昨日の夕暮れ時散歩の帰りにわが自宅を外の道から見返して驚きました。いつの間にか家庭菜園の周りに植えているつつじが満開を迎えているのです。出会った近所のおばさんが、「いつも目を楽しませてもらっています。あんた方は人生の楽園だね」と奇妙な表現をされました。人生の楽園といえば田舎暮らしに憧れ、田舎暮らしを手に入れて生きている方を紹介するテレビ番組のタイトルなのですが、このおばさんに言わせるとわが家は人生の楽園だと目に写るのだそうです。はてな?と思いつつ軽く言葉を交わし、急いで自宅へ戻って暮れなずむ中、デジカメで花々を急ぎ足写真に収めました。
(道沿いから見える石垣の上のつつじの花帯)
わが家のつつじは細長い家庭菜園の畦に植えているため、白塀を加えると100メートルにも及ぶ帯をしています。下は他人の田圃ですが、下の道から見ると石垣の上に程よくマッチして見えるのです。花の中には満開を迎えた木とまだまだ蕾の木があって、ここ一週間が見ごろかなと思うのです。
このつつじは私が20年も前に挿し木して増やし、杉垣だった杉を切った後に植えたものです。その後の手入れは親父に任せきりですが、親父は花後の剪定手入れや年に一度マシン油の消毒を欠かさず行っていて、それがこの花を美しく見せているのです。
(近づけばほらこの通り百花繚乱、大洲の富士山には負けますがオンリーワンです)
ピンクや白や紫の花々が程よく入り混じり、このまま今日の雨に打たれて散るのかと思うと、何とも勿体ない気持ちです。確かに林芙美子のいう通り「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」なのです。ゆえに今夕から上がるであろう雨を期待して、明日からじっくりこの花々を家族とともに楽しみたいと思っています。
いよいよ間もなくゴールデンウィークが始まります。娘家族は娘婿のお父さんの法事のため大阪へ行きますが、長男家族の孫たちはやってきます。また賑やかな日々が戻ってきます。幸せをかみしめながら行く春を楽しみたいものです。
「気がつけば 百花繚乱 咲き誇る つつじの帯は わが家へ続く」
「白ピンク 紫色が 程よくて 絵にも描きたい 写真撮りたい」
「この花が こうして咲くは 年老いた 親父のお陰 そんな思いで」
「人生の 楽園ですね 言うてくれ 田舎暮らしを 誇りに思う」