shin-1さんの日記

○昨日は博多でした

 昨日は「百年企業を創る」というセミナーに招かれ福岡県博多へ出かけました。前日は愛媛県越智郡上島町弓削島にある弓削商船高等専門学校で開かれた「自殺防止講演会」に出かけているので、もう3日間も家を空けているのです。

 「自殺防止講演会」と百年企業を創る」という話は、誰に話してもその落差の大きさに驚くことだろうと思うのです。講演会のその間隔が開いていればまだしも、家にも帰らず対応するのですから私もよほど図太い感覚の持ち主なのでしょう。

 自殺防止の話は国立の施設に勤める私の友人からの紹介でした。私は最初「自殺防止」というテーマを聞いたときあまり自信がないのでお断りをしようと思ったのですが、勇気を出して引き受けました。それというのも私は弓削商船と同じようなタイプの愛媛県立宇和島水産高等学校を卒業し、あの実習船えひめ丸で遠洋航海に出かけているのです。そして冬としては珍しい低気圧の洗礼を受け、死を覚悟した海から生還しているのです。受講対象が先生たちなので、その経験を踏まえて話せばいいと思って、沢山のことを話しました。偶然にもこの学校には双海町出身の教授と準教授の二人が勤めていて、知らずに行ったものですから、最初は戸惑いましたが、1時間半の話をして帰りました。弓削島へは2週間前にも「希望の島へ」というフォーラムに出かけたばかりなので、安心して出かけましたが、この日は朝からあいにくの雨で、足元を気にしながらの往復でした。

 さて昨日の「百年企業を創る」というセミナーには15人ほどの企業経営者が集まっていました。船井幸雄研究所の流を汲む株式会社S・Yワークスというコンサルティングが仕掛けたセミナーでした。1ヶ月前奥さんというこの会社に勤めるブランドディレクターの女性から一本のメールが入りました。私は知らなかったのですが東京の東洋大学で開かれた地域資源学会で私の話を聞き、四万十市西土佐村の舟母という民宿の若主人と懇意なということで、観光カリスマ百選の私に縁の深さを感じての登板となったのです。

 昨日はラッキーでした。少し早く博多入りしたため、前段佐藤社長さんのセミナーをタダで受講することができたのです。昨日はサンドウィッチ講義で、佐藤社長さんが私の話を挟むように前段と後段を話したのです。残念ながら秋田への出発時間もあって後段は聞けませんでしたが、いい勉強になりました。私のように人の前で話す人は意外と人の話を聞く機会に恵まれないものです。これからも生涯学習の気概を持って学び続けて行きたいものです。

 しかし私にメールをいただいた人の名前が奥さんとはこれまた珍しい名前です。メールの返信文章を打つ度に「奥様」と書かなければならず、思わず一人ほくそ笑みながら書いていました。妻に話をすると、「その人に失礼だからくれぐれも落伍の題材にしないように」と釘を刺された次第です。

 つい最近第一線で働く奥さんのような人に会うと、こちらが逆に勉強になります。仕事に取り組む態度に熱心で、そこら辺の役所に勤めている同じ年代の不平不満を言っている男どもをみて、情けなくみすぼらしい感じさえするのです。やはり夢を持ち夢の実現に向けて頑張る人は輝いて見えるものです。

 佐藤社長さんがいわれた「10年後の自分」の意味をしみじみと思いました。

 東京から秋田に向かう大宮の駅で、二人の姿を思い出しながらハガキを書きましたが、残念ながら切手の手持ちがなく、秋田からの投函になってしまいました。

  「旅に出て ふるさと離れ はや三日 妻の電話で ふとわれ返る」

  「奥さんと 書いたメールに われ一人 思わずウフフ 笑ってしまい」

  「立ったまま ブログを打つや 旅先で 束の間時間 書斎思いて」

  「目の前を 通る学生 覗き込む この人何を しているのやら」

 

[ この記事をシェアする ]

shin-1さんの日記

○思えば遠くへ来たもんだ

 新宿西口人に会い、東京経由の目的を果たしたので、4番線から新宿ラインに乗って大宮まで出て11時22分発の秋田新幹線こまちに乗り込みました。今日は移動日なので急ぐ旅でもなくのんびりと東北の景色を眺めながら行こうと決め込み、駅弁とお茶を買って乗り込みました。今日は天気もよく車窓に流れる景色もどことなく早春の雰囲気が漂っていました。この季節、乗り込んだ人それぞれにどんな目的があるのか知りませんが、列車は満席でした。私のような気楽な一人旅はいないのでしょうが、みんな列車に備え付けの雑誌に目を通したり弁当を食べながら思い思いに過ごしていました。雑誌には東北の新幹線に沿線の旅の見所や食べ物が紹介されていましたが、この日の雑誌の特集は奥州平泉の藤原三代についての記事でした。雪のないころなら平泉へも立ち寄りたいのですが、このところの寒波で少し交通事情が悪いため、いきなり秋田へ乗り込むことにしたのです。

 東北本線の駅の数は秋田までざっと数えただけでも150を越えます。新幹線はその駅を位置も簡単に飛び越えて、秋田まで僅か3時間半の旅なのです。今更ながらに便利さにはただただ驚くばかりです。

 明日の会議は秋田県能代市です、ここから更に特急に乗って北を目指さなければならないのですが、行き当たりばったりの旅を楽しむ私としては、今晩は秋田に泊まり、きりたんぽやハタハタも食べてみたいと思い。駅前からアクセスされている東横インを選びました。東横は全国どこへ行ってもロビーにパソコンが置いてあって、3日間も留守をして書き込みができていないブログを書くことができる魅力があるのです。しかし欠点はロビーにパソコンが2台しかないため、時々私のように長い時間占有している人がいると、利用できないのです。

 今日はチックインの4時までにはまだ間があるため、私以外使う人もなくラッキーとばかりに秋田発のブログを打っているのです。一番最初沖縄に行った折、ブログを打とうとして、自分のアドレスが開かず娘に電話をした初歩のころの苦労も今はなく簡単にメールを開いてブログを打てるのですから、アナログ人間を自称する私としては偉い進歩なのです。

 秋田はえらい雪です。東北の山脈を越えると車窓の景色は一変し一面の雪化粧でしたが、秋田市内は思ったほど雪の量はなく、明日の飛行機便は飛ぶだろうと安心しているのです。

 旅の途中だというのに私の携帯電話には相変わらず様々な人から電話が入ってきます。講演依頼や打ち合わせ、それに音信とまあ尋常に居眠りしながら列車の旅を楽しむ余裕はないのです。ポケットのバイブレーションが響く度に列車の出入り口まで走り対応するのですが、隣の席の人に迷惑をかけないようにしても窓際に座っていればその都度席を空けてもらわなければならず中々厄介なものです。

 隣に乗った方は51歳になったのを機にJR旅の会員になったので有給休暇を利用して1週間のんびり旅をするという、何とも羨ましい人でした。私の話を聞いて羨ましい生き方だとお世辞を言ってくれました。縁もゆかりもない人とこうして話ができるのもいいものです。今晩はお互い秋田泊まりなので「どうです一杯」と誘われましたが、酒も飲めない私としては、丁重にお断らした次第です。

 旅に出ると私の体のことが気になるのか、妻から朝、昼、晩と電話がかかってきます。今夕も秋田に着いたことを見透かしたように夕方4時電話がかかってきました。「亭主元気で留守がいい」はずなのに・・・・。

  「旅つなぎ 遠い秋田へ 一人旅 ここは雪だと 妻に電話を」

  「この地さえ 知り人多く ホテルまで 会いに来てくれ 感謝感激」

  「雪のなき 国に暮らせる 幸せを 除雪の人を 横目見ながら」

  「便利だね こんな遠くで ブログ書く 旅のつれづれ 文字にしたため」

[ この記事をシェアする ]