○学校
合併によって双海町という自治体がなくなったのと時を同じくして、教育長を辞してから早2年半が過ぎました。その間生涯学習という観点やPTAなどの現場へは時々招かれお話をすることがありますが、学校という現場からは随分遠ざかっています。先日えひめ地域政策研究センターの松本研究員から、舞たうんという雑誌の原稿依頼があり、ブログshin-1さんの日記という連載ながらテーマである「学校」について書いて欲しいと注文がありました。その内容については間もなく発刊予定の雑誌を読んでもらいたいので書きませんが、先日伊予市の教育長さんから翠小学校のエコ改修検討委員会で少し話して欲しいと頼まれました。現場を離れてかなりになるし、エコなんて難しいことは分らないと何度も硬く辞退したのですが聞き入れてもらえず、加えて佐賀関へ行く予定もあるのでと言い訳をしましたが、たとえ少ない時間でもと誘いに乗ってしまいました。
僅か20分の持ち時間なので私のような凡人にはその意味も分らぬまま①これまでの学校のイメージ5、②今の学校のイメージ5、③これからの学校のイメージ5について話しました。
①これまでの学校のイメージ5
・木造校舎(和室・長い廊下・暗い・臭い便所・教科書)
・二宮金次郎(中国の古書大学)
・シンボル樹(イチョウ・クスノキ・桜の木)
・威厳ある先生(鞭を持った先生・通知表・立たされた悪がき)
②今の学校のイメージ5
・鉄筋校舎(電気・ストーブ・冷房・水洗便所・スチール机)
・空き部屋(子ども数減少・複式授業・パソコン室)
・防犯不安(閉じた校門・監視カメラ・オンラインシステム)
・防災不安(危険校舎・避難所)
・相談相手の先生(サラリーマン・地域を知らない・時間確保に忙しい)
③これからの学校イメージ5
・環境力(快適から我慢へ・不自然から自然へ・上灘川や蛍という自然のビオトープを生かす
・翠地区という原風景を生かす)
・地域力(地域の教育力・地域の人間力・自治公民館の学習機能の活用)
・交流力(ほたる祭りという交流の場・地域資源を生かしたグリーンツーリズム
・土日の学校利用を地域管理という手法で促進する・エコ情報発信
・つなぐという機能の強化(例人間牧場をフィールドにする)
・学力(学校でエコにこだわった学習・日本一のエコ教育学校を目指す)
・総合力(環境力+地域力+交流力+学力=総合力)
特に話したかったこれからの学校イメージ5は、環境力、地域力、交流力、学力、総合力という5つの視点ではなしをさせてもらいました。残念ながら出発の時間が近づき討論には加わりませんでしたが、エコ改修検討委員会の斬新な提案を期待しています。
私も人間牧場ができて2年近くになりますが、環境教育に力を入れており、特に子どもたちに対しては未来を見据えた様々な学習を行っています。子どもたちにとって学校での学びはほんの一部の基礎学習にしか過ぎません。親や社会がその基礎学習にどんな衣を着せるかが重要だと思うのです。
「エコという 横文字意味も 分らずに 恥を承知で 話してしもた」
「大学の 本を読んでる 金次郎 知らず卒業 誰も教えず」
「間違って 学校訪問 愚か者 急ぎ返して 事なき得たり」
「大学の 教授居並ぶ 同じ席 おこがましくも 高卒座る」
追伸
エコロジー【ecology】
1、生態学。
2、自然環境保護運動。人間も生態系の一員であるとの視点から、人間生活と自然との調和・共存を目指す考え方。