shin-1さんの日記

○夢を実現するためのサイクルって

 昨日人間牧場で開いた商工会女性部の研修会に参加した人からインターネットのメールで、私の話に対する感想が寄せられました。要約すると次の通りです。

 「あなたの話には必ず親父ギャグのような笑いの落ちが付いていて思わず笑ってしまいました。とても楽しいお話でした。わたしもあんなに楽しく話せたらどんなにいいかと、あなたが羨ましくなりました。でもよくよく考えてみると夢を実現するにはそれ相応の人に言われる努力がいるのですね。イチローさんの話納得でした。天才バッターといわれるイチローさんでさえ100回打席に立っても35回しか打てず65回は失敗していると思うと失敗なんか恐れていては何も出来ないということですね。

 昨日の話しでは失敗や反対を乗り越えて様々な成果を出された苦労話を聞きました。[夢を実現するためのサイクル]を伝授して欲しいのですが、宜しくお願いします」  ○川×子

 このメールを貰ってはたと困りました。だって私にはそんな秘伝など何もなくただがむしゃらにやって来ただけなのです。そう思いつつ何か考えなければなるまいと考えてみましたが、浅はかな知恵ではいい考えも浮かばず、ギブアップしてしまいました。

 思うに夢を実現するサイクルを言い表して妙な言葉があります。ポール・J・マイヤーの「鮮やかに想像し 熱烈に望み 心から信じ 魂を込めた熱意を持って行動すれば 何事もついには実現する」という言葉なのです。その繰り返しが夢を実現するためのサイクルであるような気がするのです。しかしこの言葉では説明できない部分もあって、私流に考えてみました。

 鮮やかに想像するというのは意識やイメージを頭や心に描くことです。それらは目に見えない部分ですから自分にも周りの人にも残念ながら見えることはないのです。ここでその意識やイメージを絵や言葉に表現してみる作業が必要になってきます。言葉にしたり目に見えるようにすると全体像がはっきりとしてきて、熱烈に望むようになります。その次の作業がまた必要になってきます。それを手に入れるための計画づくりです。どんな人と何を使って何を手に入れたいのか、必要な費用と時間、関係調整など様々なラインとスタッフが組まれます。そこに信念が生まれ行動という次の作業に取り掛かるのです。

 やがて行動から生まれた成果と問題点が反省評価され次の夢やイメージへとサイクルが回るようになるのです。サイクルですからどの部分が欠落して回転は続かず、遠心力を増すようにはならないのです。私自身が手掛けた夕日も鮮やかに想像するまでに気付きの部分で随分苦労しました。自分で気付かないのに私の潜在能力の中にある夕日に気付かせてくれたのは外部の人でした。そして全国を旅して色々な地域の夕日を見る事によって鮮やかに想像するようになったのです。

ポール・J・マイヤーの言葉の欠落部分をサイクルに組み込んだのですから、これは大変な仕事でした。でもそういうサイクルの一つ一つの部品をしっかりと揃える作業が功を奏し、自称日本一の夕日となったのです。

 夢を実現するサイクルは、継続して習慣化するというもう一つの工夫が必要である事を付け加えておきます。あなたも挑戦してみてください。メールが届いた女性にこのような事をメールにしたためて発信しました。

  「成功と いえるかどうか 分らぬが 俺はこうした メールで発信」

  「牧場で 講演聞いて メールする 奇特な人が いればいるもの」

  「四十人 中の一人で 上出来だ 心に響く 話の成果」

  「成功は 本を読んでも 出来はせぬ 結局自分 やるしかないな」 

 

 

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shin-1さんの日記

○夢実現のサイクルを因数分解する

 人にはそれぞれ多かれ少なかれ夢があります。巨人・大鵬・玉子焼きという時代に育った私たちは、果たせぬ夢とは知りながら巨人や大鵬に憧れ、いずれ夢を掴もうとその夢を実現するため、様々な事を考えそれを言葉や文字に表したり行動しながら夢を勝ち得ようと努力してきました。しかしその夢は余りにも大き過ぎて結果は見果てぬ夢となり、気が付けば社会の片隅にひっそりと生き、気が付けば余命いくばくもない生涯のたそがれ期を細々と生きているのです。夢にはこのように夢で終わってしまう大きな夢もあれば、ささやかな小さな夢であっても実現した夢もあるのです。私はそのささやかな小さな夢の実現について数字で考えてみました。

 10パワーの大きな夢があると仮定します。この夢を実現するために5回の継続・反復努力をしたとします。その成果を数字に置き換えると10×5=50となります。もう一つは1パワーのささやかな夢を仮定しましょう。この夢を実現するため365回の継続・反復努力をしたとします。その成果を数字に置き換えると1×365=365となります。その比較は10×5<1×365となります。数字や数学に弱い私ですが、この数式はまちづくりにかかわって行動する時いつも頭に入れて行動してきました。

 私にとって自分で自分を褒めてあげたい実践事例が三つあります。その一つはシーサード公園の掃除です。朝五時から8時までの役場に出勤する前の短い時間を選んで毎日3時間、12年間もの長い間砂浜やミニ水族館水槽の掃除をしました。県外に出るひもあったりしたものですから、365日全てではありませんでしたが、年間330日くらいは掃除をしました。私の12年間の仕事量は3時間×330日×12年ですから11880時間となります。仮に安く見積もって時給700円と仮定すると驚くなかれ8316千円となるのです。手前味噌な話ですが、これだけの換算金額を奉仕した人はうちの町の役場には余りいないのではないかと自負し、誇りにさえ思っています。

 二つ目はハガキです。広島の半田さんの感化を受けてハガキを書いています。一日3枚ですがもう20年も続いています。これを数字に置き換えると3枚×365日×20年=21900枚となります。凄い数字です。その殆どは夕日をあしらったハガキでしたが、デジタル万能な時代に乗り遅れたようなアナログな情報伝達手段ながら、今もハガキを書き続けています。ちなみに21900枚に切手やハガキ代42円~50円(ここでは中間を取って45円とします)を乗じると3×365×20×45=9855百円となるのです。これも手前味噌な話ですがこれだけの換算金額を自前で自分の町を宣伝した人はうちの役場には余りいないのではないかと思うのです。

 三つ目はブログです。丁度2年前の9月にに始めたブログも2年になりました。パソコンに弱い人間を自負している私には自信もなく始めた習慣です。とりあえず2年間毎日書こうと思いました。残念ながら県外へ出ている時にはパソコンが使えず書けない日がありますが、それでも毎日2本程度のブログをかけるまでに成長しました。一日2本×300日でも一年600本、つまり2×300×2=1200ページもの文字文章ががストックされた事になるから驚きです。

 もう一つこの数式が当てはまるのはまちづくりの現場です。少し悪い表現ですがまちづくりは「1人の気違いと10人の馬鹿」がいれば何とかなるといわれています。しかし10パワーの人が5人いるよりもたとえ1パワーでも365人いる方が、まちづくりの計算上は上手くいくのです。まちづくりの世界では人づくりやリーダー養成が持てはやされていますが、そうした特別な人に依存し過ぎた結果、かつての繁栄の姿は見る影もないという現場をよく見かけます。地域住民がしっかりと大地に根を下ろして長続きしてこそのまちづくりです。この場合も10×5<1×365の計算が成り立つのです。

  「数字など 弱い私が 掛け算で 説明するは 自殺行為だ」

  「コツコツと ただコツコツと 積み重ね 年数経つと えらい数字に」

  「洪水を 起こす大雨 基たどりゃ 一滴の雨 なるほどなるほど」

  「夢などは かなわぬものと みな思う 小さな事を やれば出来るぜ」


 

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