〇病院通い
私は自分でも注意が足らないと思うほど、これまでよく怪我をしました。少々のかすり傷だと「そのうち治る」と思って病院へは行かず、置き薬を塗る程度で我慢をしますが、このところのように怪我ではなく内面の病気は自分で治しようがなく、今年は何度も病院に通いました。私の手提げカバンの中には、病院に行く度増える診察券がまるでカルタ取りでもできるように、数え切れないほどあるのです。
その中に日赤松山病院の診察券があります。何年か前手袋の中に潜んでいたムカデに指先をかまれ、少し記憶が薄れて救急車で運ばれました。その病状のことを「アナフィラキシー症候群」という病気だと始めて知りました。救急車の中で意識は戻り、1時間近くかかって日赤松山病院で処置をしてもらったことも、遠い過去の悪夢として忘れていました。ところが先日尿トラブルとなり泌尿器科病院で紹介状を貰い、日赤松山病院で診て貰うことになり、カバンの中の診察券をめくると、過去にたった一度きりしか使ったことのない日赤松山病院の診察券がありました。
更新もしていないので使えるかどうか疑問に思いながら昨日、保険証、紹介状に沿えて診察券を受付に見せると、バーコード読み取り機が読み取って手続きができました。日赤松山病院は新築されまるでホテルのような美しさでした。幸い次男息子が感染症看護師としてこの病院に勤めていることもあり、前日色々聞いていたので駐車場も受け付けも、迷うことなくスムーズに事が運びましたが、肝心の診察は朝9時から12時まで延々3時間もかかり、病気よりも待ち時間の長さに困惑してしまいました。
特に前立腺肥大の様子を見るため、尿道に管を差し込みマイクロカメラを入れて主治医が診察する作業は時折痛みを感じ、恥らいもあって声すら出せないあらわな姿でした。予定だとこの次MRI検査を行い、12月に入院手術のスケジュールが組まれました。いよいよ正念場です。早く治して元気を回復したいと思います。息子も仕事の合間を見て待合室へ顔を見せてくれました。
「病院の 診察券が 溜ってる ケガや病気で 行く度増える」
「何年か 前にムカデに 刺され折 診察券を 貰っていました」
「病気より 待合室で 待つ時間 長く病気に なりそう気分」
「三時間 やっと視察を 終えました 入院手術 今年は2度目」