〇薪づくり
こう毎日寒い日が続くと、暖かいストーブが恋しくなるものです。友人の中にはエコな時代を反映して、薪ストーブを購入して楽しんでいる人も沢山いますが、いざ自分の家に薪ストーブを入れるとなると、色々なことを考えなければなりません。最近はネットオークションで自分の懐具合にあったストーブを、見つけ買うことができますが、まず何といってもストーブに使う薪をどう確保するか考えておかなければなりません。
薪は買えばいいし、薪の要らないペレットストーブだってあるのですから、「薪の確保など必要ない」と思う人もやってる人もいるようですが、薪ストーブを使うのは室内といいながら、折角なら薪を確保する、アウトドアーな作業をするのも楽しみの一つなのです。私の場合は友人のクヌギ山に分け入り、チェンソーでクヌギの木を切り倒して、持ち運び易いようにその場で薪の長さに切り、軽四トラックに積んで人間牧場まで運び、暇をみつけて大きなマサカリで割るのです。生のクヌギの木は面白いように割れ、その場で自然乾燥をします。
一ヶ月も経てば立派な薪が出来ますが、それを薪小屋へ収納して順次使うのです。薪面を揃えて綺麗に積んだ薪はまるでインテリアのような味わいを見せてくれるのもこれまた楽しみです。最近はクヌギに限らず、陰切りしたり剪定した雑木の残材も、余すことなく薪にして、家の納屋の軒先に積み上げ、ヒジキやワカメ、タケノコ茹で、時には先日のように、おでんまで大鍋で炊いて来訪者をもてなし喜ばれました。薪ストーブの難点は煙とともに小灰が埃のように付近に飛散して、掃除をしないと見苦しく感じることです。
まあこのように、いいことだけではありませんが、赤々と燃える薪ストーブの近くに背もたれ椅子を置き、薄い毛布でも一枚身体に乗せて、本を読みながらウトウトするのも楽しみの一つです。私が人間牧場に薪ストーブを入れたのは、たまにやって来る来客を暖かくもてなすこともさることながら、そんなささやかな楽しみを味わうためなのです。今年はことの外寒く、薪ストーブのご厄介になることが多いようですが、薪で炊いたかまどご飯、薪で炊いた五右衛門風呂を、薪ストーブとともに思う存分楽しんでいます。
「ストーブや かまどに使う 薪作る 少々難儀 作業も楽し」
「最近は インターネットで 調べれば 薪のストーブ 手ごろにありて」
「ちょっとした 工夫で日常 楽しくて ストーブ赤々 背もたれウトウト」
「薪面は まるで田舎の インテリア どこか懐かし ふるさと風景」