人間牧場

〇新春落伍会(その2)

 わが家の隠居は去年の7月に親父が亡くなってから、畳や襖、フローリング、壁クロスなどを張り替えたりして、リフォーム工事を行いました。これは親父の思い出や匂いを消すためではなく、むしろ親父の意思を継いで積極的に活用したいと思ったからでした。親父が死んで3ヶ月を経てから、親父の遺品を整理して工事に入りましたが、多少資金は要ったものの、お蔭様にて立派に再生することがで来ました。

DSCN2356 DSCN2357 DSCN2358 最近はゲストハウスとして使っている私設公民館煙会所が真冬の寒さのため、囲炉裏に火を入れる手間もないことから、隠居を使って来客をもてなしたり、私の読書部屋として使っています。一昨日はじゃこ天のおばちゃんたちが大勢やって来て新年会をやりましたが、その折宴会を終えて片付けも一段落しくつろいだところで、急遽新春落伍会なるものを思いつきました。押入れから少し厚めの座布団を出して私が座り、皆さんにその前に座ってもらいました。

 演目は、年末年始の休みを利用して書き上げた12話の「夕日徒然草」の続編です。私はこれまで「夕日徒然草」を6冊出版していて、昨年の10月3日に開いた人間牧場10周年の集いの折、6冊目の「心の書」を出したばかりですが、今回は181話から書いています。まだ書き上げた小噺の喋りの練習をしていないため、朗読のような形でのお披露目となりましたが、皆さん熱心に聴いてくれました。残念ながらおひねりの一つもいただけませんでしたが、大いに笑っていただきました。

 二宮尊徳の尊徳翁夜話は233話で完結なので、当面は210話を目ざしつつ、最終目標は234話を目指していますが、これは私にとって気の遠くなるような数字です。でも「夢はドリームではなくターゲットである」と心に誓いながら、これから先も長い旅路を、目標を持って生きて行こうと思っています。書くこともさることながら話芸に一段と磨きをかけるため、精進をしたいと思っています。今回を一回目としてこれからも隠居を利用して、お茶でも飲みながら「ご隠居さんの楽しい落伍会」でも開きましょうか。

  「年末や 年始に書いた 新作の 小噺急遽 お披露目落伍」

  「この歳に なっても話芸 奥深く 精進近い 恥かき喋る」

  「目標は まだまだ先の 2に3さん4し それでも少し 希望出てきた」

  「隠居にて ご隠居さんの 落伍会 これもいいなと 思い始める」

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