人間牧場

〇高知県四万十市幡多農業高校での講演(その2)

 幡多農業高校の大原先生から送れれてきた講演依頼のメールには、次のような趣旨が書かれていました。
 「生徒一人ひとりの社会的、職業的自立に向け、自らの生き方を選択するために必要となる、能力や態度を養うことを目的とします。あなたのこれまでの功績をはじめ、まちづくり活動の進め方や地域の活性化など、生徒と社会の架け橋のツールやヒントとなる言葉を聞きたい」でした。いつもアドリブで話す私ですが、今回もアドリブながら大まか次の7つのことについて話そうと思いました。

 

体育館での講演風景
体育館での講演風景
いただいたシクラメン
いただいたシクラメン

 1、青年団活動で手に入れた①仲間、②主張、③ふるさと、④感動、⑤夢という5つの道具は、人間が生きて行く上で大切な道具である。この道具を使えば人生が豊かになる。
 2、23歳の時に作った人生の生活設計には①結婚、②子ども4人を生み育てる、③30歳でアメリカへ行く、④60歳で人間牧場を造る、⑤85歳まで生きるなど様々な夢を書き込んだが、今にして思えば「夢はドリームではなくターゲット」であった。
 3、仲間と共に作った21世紀えひめニューフロンティアグループで、①ふるさとを空から見る運動、②無人島に挑む少年のつどい、③丸木舟建造と瀬戸内海航海、④モウモウ塾、⑤10年で40回のフロンティア塾、⑥千本桜の森づくりなどを、仲間とともに楽しくやり、ボランティアとして社会に貢献してきた。

幡多農業高校の玄関先に立つ浜田さん
幡多農業高校の玄関先に立つ浜田さん
屋外に展示していた四万十川川底から発掘した、アカガシの埋もれ木(室町時代)
屋外に展示していた四万十川川底から発掘した、アカガシの埋もれ木(室町時代)

 4、どこにでもある夕日を地域資源にして、①夕焼けプラットホームコンサート、②シーサイド公園など3つのプロジェクト事業、③観光客ゼロからの出発、④日本一小さな課長だけの課での奮戦、⑤新しい発想(じゃこ天、夕日の望遠鏡、夕日日コーヒー、夕焼けソフト)によるものづくりと第三セクターの経営、⑥12年間にわたる朝5時から3時間の海岸清掃などのまちづくり活動をやった。
 5、人間牧場での地域での恩返し活動として、①10年間で1千万円の貯蓄による資金調達達成、②標高130mの場所選び、③中心施設水平線の家建設、④ロケーション風呂の設置、かまど小屋・ピザ釜の設置、⑤ツリーハウス・作業小屋の建設、体験農場の開設などを行なってきた。

 6、人間牧場で、①毎年40人程度の子どもを募集して子ども体験塾、②塾生を募り私
   塾年輪塾を開講し、この10年間活動してきた。特に年輪塾は先人に学ぶべく2年
   間を一区切りとして、宮本常一、二宮金次郎、ジョン万次郎、中江藤樹を先人と
   して学んでいる。先人の示唆に富んだ言葉、宮本常一の記録しないものは記憶さ
   れない、二宮金次郎の経済のない道徳は寝言である、ジョン万次郎のロマンとは
   考えを形にする行動力である、中江藤樹の五事を正すは心を揺さぶっている。
 7、これからいかに生きるか、小さなことでも凡事も徹底すれば非凡になることを考
   生きることである。ポール・J・マイヤーの「鮮やかに想像し、熱烈に望み、心か
   信じ、魂を込めた熱意を持って行動すれば、何事もついには実現する」の言葉通
   り、「新しい発想で生きようと結ぶ。

 幡多農業高校は黒潮鉄道古津賀駅近くの鉄橋の下をくぐると、四万十川を見下ろす高台にありました。校長室に案内され色々なお話を下あと、体育館で400人の生徒及び教職員の前でお話をさせてもらいました。体育館の壇上から見た限りでは、まあそれなりに熱心に聴いてくれたようです。お土産に学校で栽培しているシクラメンを2鉢いただいて帰りました。

  「五十歳 以上も歳の 離れてる 若者相手 中々でした」

  「アドリブで 話したゆえに 内容を 覚えてなくて 回顧に苦労」

  「実業の 高校どこか 活気あり DNAが どこか似ている」

  「これからは 少子化ゆえに 学校も 生徒集めに 受難の時代」 

 

 

 

 

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