人間牧場

〇蝶ネクタイの二人の孫

 昨日は若嫁の親類の人の結婚式だそうで、花嫁に花束をプレゼントするエンゼル役を頼まれていたわが家の内孫たちは、朝から何やら楽しそうに準備をしていました。前日理髪店に行って、髪を切ってもらってさっぱりしていましたが、やがて私の書斎に「おじいちゃんどう?」と見せに来てくれました。二人は何と何と蝶ネクタイを結んでまるで子役スターのように、ダンディーな姿になっているではありませんか。

 

蝶ネクタイの孫
蝶ネクタイの孫

「よっ、格好いい!!」と声をかけてやると嬉しそうに両親に連れられ、松山で行なわれる結婚式会場へ出かけて行きました。若嫁のお父さんは今年の春先、病気で亡くなりましたが、存命中は写真が趣味で孫たちの成長はその被写体になっていたので、二人ともこれでもかというほど、沢山の写真を撮ってもらっています。早速私も手持ちのタブレットで、若嫁のお父さんほど上手くはありませんが、見習って一枚撮ってやりました。

 夕方結婚式から家族が帰って来ました。「どうだった?」と尋ねると、上手く行ったようで、孫二人はお祝儀までいただいてホクホク顔でした。若嫁に聞けば結婚式の後、正装しているのでその足で写真屋さんへ出かけ、家族写真を撮ったようです。お父さんの影響もあって息子たちは、一年に一度は必ず家族の集合写真を撮っているようで、やがてダイニングには昨日取った新しい写真が飾られることでしょう。

 そういえば私たち家族はそんなきちんとした集合写真は撮ったことがないようです。それぞれのスナップ写真が沢山あり、特に毎日のように出歩く私などは、これでもかというほど写真が残っていますが、夫婦で撮った写真は結婚式はおろか殆どないことに気がつきました。近々撮ってみようと思いましたが、多分照れくさいと妻に言われ、拒否されそうです。元気なうちにそれもありかも知れません。

  「孫二人 結婚式に 頼まれて エンゼルサービス すると張り切る」

  「蝶ネクタイ まるでスターの ようでした 写真一枚 記念にパチリ」

  「息子たち 一年一度 写真屋で 家族の写真 撮ってるようだ」

  「私たち 夫婦の写真 ありません 自慢にならぬ 撮ってみようか?」

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