〇風邪を引いて体調が思わしくないというのに・・・
「お父さん、今日は一日中家でじっとしていて下さいね。早く風邪を治さないと大変なことになるから、私の言うこと絶対守ってね」と、仕事に出かけて行く妻からきつく釘を刺されました。それもそのはず、このところ風邪気味だった私の体を心配して、薬を飲ませたり滋養になるものを食べさせてくれたり、昨日などは「肩こりから来ているのかも知れない」と肩にサロンパスを張ってくれたり、まあ大変な献身ぶりです。「こんなんだったら、いっそ毎日風邪を引いていた方が優しくしてくれるのでは?」などと思ったものです。
そんなこともあって同居人の孫希心を近くの保育所へ連れて行って帰ってから朝方は、薬を飲んで書斎で原稿を書いていました。そのうちもう一人の孫奏心が時々書斎をのぞいて、「じいちゃん遊ぼう」というので外に出てぶらぶらしていましたが、昨日は人と会う約束が数件あって、次々と人がやって来るのです。その中には人間牧場行きを所望する人もありましたが、丁重にお断りをさせてもらいました。
そうこうしている内に、昨日松山へ行った帰りに苗屋で買ったサツマイモの苗のことを思い出し、自宅横の家庭菜園に耕運機を引っ張り出してその作業を始めました。中耕した後巾鍬で畝を立て、黒いビニールのマルチを敷いてカッターで穴を開けた場所へイモヅルを差し込んで行くのです。50本1600円と少々高い鳴門金時の苗を三十分ほどの作業で植え終わりました。
手を洗って部屋へ入ると同時に電話が入り、人間牧場の雑石積み工事のことで人間牧場へ来て欲しいとの連絡です。運悪く昨日は息子が軽四トラックに載って出勤していたため、仕方なく単車を引っ張り出して人間牧場へ向かいました。梅雨間近な爽やかな気温といっても、単車で走ると外気温がもろに体に当り少々肌寒く感じ、鼻水シュンシュンとなってしまいました。
工事は順調に進んでいるようで、生コン車の運んだ生コンが少し余ったので何処かへ遣わないかと相談を持ちかけられ、昨年私がついた石積みの上に流してもらうよう頼みました。これで外からウッドデッキへ上がれる道が綺麗になりました。
そうこうしている内に、教育委員会の松原さんと松田さんが、農場の中耕にやって来ました。松原さんが昨年に引き続き自宅から耕運機を持ち込んでくれたのです。あいにく工事中だったので三人で手で持ち上げて難儀難儀下の畑まで運びました。
松原さんは農家の息子さんだけあって、爪を取り付けたり外したりしながらものの30分ほどで作業を終え帰って行きました。担当の赤石さんはあいにく出張で留守でしたが、これで何とか今週土曜日の芋づる植え作業には間に合いそうですが、天気が下り坂のようで少し心配しています。
昼食時間を過ぎた12時40分頃に自宅へ帰りましたが、少し汚れた私の姿に妻は落胆していましたが、まあ風邪も何とか快方へと向かっているようです。
「今日だけは ゆっくり休んで くださいと 妻にこんこん 言われたけれど」
「雨上がり 溜まった仕事 こなしつつ 今日も何とか 一日終る」
「雨近し 天気予報が せかすから あれやこれやと 晴れの合間に」
「真っ白い 卯の花咲いて 夏近し 空色そんな 予感させつつ」