○ミツバチの巣箱の中を始めて見ました
昨日はおもしろ大作戦の芋つる植えでしたが、いのちのリレープロジェクトと称してこれまでやってきたサツマイモの苗を育てることに加え今年から始まったミツバチを飼うプロジェクトがスタートしているので、野村町山奥組の井上登さんを講師に招き、子どもたちにミツバチの話をしてもらいました。井上さんは2月に日本ミツバチを箱に入れて持ってきてもらって以来、何かと相談に乗って指導してもらっている方です。
芋つるを植え終えた子どもたちは水平線の家で井上さんの話に耳を傾けました。私たちはミツバチのことは知っているようで知らないことが多いのです。日本ミツバチと西洋ミツバチの違い、女王蜂と働き蜂の関係、蜂蜜のできるまで、巣箱の中の様子、ミツバチの巣が六角形な訳、ミツバチの行動範囲、ミツバチの巣の分封など、私には聞かれても全てチンプンカンプンなのです。
(本物のミツバチの巣を見せながらお話をしてくれました)
井上さんは実際に巣箱の中から採集したミツバチの巣を持参して子どもたちに興味深くミツバチのことを話してくれました。子どもたちはミツバチの不思議を聞きながら井上さんに様々な質問をしていましたが、話をするすぐ傍にミツバチの巣箱へミツバチが出入りしている臨場感もあって、とてもためになるお話でした。
人間牧場では現在巣箱を4つ設置していますが、先日4番目の巣箱にミツバチが分封したことが確認されて、全ての巣箱にミツバチが出入りしていることになりました。蜂のひと刺しという言葉のように蜂は毒針を持って人を襲うことから危険な生き物だと思われていますが、「手がわぬ蜂は刺さない」と言われるように、危害を加えなければ滅多に人を襲わないそうです。それでも子どもたちに危害を与えてはいけないと、子どもたちが教室を終え帰ってから、私はミツバチの巣箱の掃除の極意をたっぷりと教えてもらいました。
まず頭から防護網をすっぽりかぶり、体の皮膚が露出していないか確認してから作業を始めました。一番巣箱の紐をゆるめ、巣箱を持ち上げると底板が現れます。底板にはこの1ヶ月でミツバチの汚物が溜まっていて、それを金属のヘラで丁寧に取り除くのです。持ち上げた巣箱は三つがたくさんたまっているのでしょうか、随分重く感じられました。この分だと6月頃にはハチミツがとれるかも知れないと、嬉しい助言がありました。
井上さんの持っているデジカメを見せてもらいましたが、わが家の巣箱の底板を取って下から巣箱を写真に収めていましたが、凄い数のミツバチが巣の中で営巣と蜂蜜加工に携わっているのです。私は井上さんに巣箱の中を見せてもらいたいと懇願しました。ミツバチの扱いに慣れている井上さんは、比較的ミツバチの出入りの少ない第2巣箱の底板をそっとはずして巣箱を逆さまにして私に見せてくれました。
(第一巣箱を分解する井上さん)
(掃除を終えた第一巣箱の底板)
(見事に営巣している第二巣箱のミツバチたち)
目に見えるスズメバチの巣は見たことがありますが、ミツバチの巣箱の中を見たのは初めてで、とても感動しました。この巣はもっともっと大きくなって巣箱いっぱいに広がるようだと教えてもらいましたが、夏から秋にかけて蜂蜜を収穫する時は、ビデオカメラを持ち込んでその生態を詳しく記録したいと思っています。
「お師匠の 話を聞いて 色々と 知識授かり 少し利口に」
「ミツバチの 巣箱逆さま 中を見る 無数の蜂が 忙(せわ)しく動く」
「ミツバチの 世界不思議な ことばかり ホットケーキと 一緒食べるも」
「六角の 幾何学模様 組み立てて 巣箱の中で 今日も営巣」